《講評-2》
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《講評-2》
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この度はご応募いただき、誠にありがとうございました。
以下講評です。
希望をいただいていた皆さまには少し細かく主催の意見を書かせていただきました。
宇宙からのオレオNe さま
重ための空気を含んだような、なのに洗練されているふんわりボイスがとっても癖になります。
曲を自分のものにしているので、自分の声をよく理解しアウトプットができる方なのかなと感じました。
『ノンブレス・オブリージュ』 『魔法少女とチョコレゐト』の言葉の切り方やリズムがとても好みです。特に前者は歌うにはかなり難しい曲ですが、それを歌いこなしてしまう技術を見せつけられ、是非とも当企画で歌っていただきたいと感じました。
オレオNeさまのようなふんわりとした声質の方は滑舌がどうしても悪く聞こえてしまう傾向があるように思います。歌詞がしっかり伝わる歌い方ができている点もとても素晴らしかったです。
課題としては、ところどころ本家と違う音で覚えてしまっているように聞こえる箇所がありました。どのサウンドも音程が安定しているので単純に覚える際に間違ってしまったのかなと思います。
その他に気になる点がなかったので、聞き込みに今まで以上に力を入れると更に本家至上主義の方にもウケの良いサウンドが作れるのではないかなと思います。
花音 さま
氷のように冷ややかで、それでいて可憐なお声がとても愛らしいと思いました。
少しブレはあるものの、音程やリズムに気を遣っているのがとても伝わります。
語尾を伸ばしがちなのが少し気になりました。癖になってしまっているのだと思います。
時には利き手に語りかけるように語尾を止めるなどの工夫も必要となることもあるでしょうから、そういったところも意識しながら歌ってみると更に良いサウンド作りができるのではないかなと感じました。
可愛らしい曲を歌う場合は、如何に聴いている人が楽しい気持ちになれるかが大切だと思うのでそこまで気を遣う必要は無いのかもしれません。
ただ、『ノエル』のような切ない綺麗な曲を歌う際はもう少し表現に力を入れてみても良いかもしれません。
花音さまが今後元気な曲1本で活動していくのではなく、実力派などに受かるように成長していきたいとのことでしたら是非頭に入れていただけたら嬉しいです。
睡 さま
透き通っていて聴き心地の良い声質だと思います。
全体的にフラフラとした印象で、肺活量が足りないように感じました。発声が苦しそうなので、もう少しお腹から声を出してみると凛とした印象になると思います。
主に発声が良くないため起こっていることだとは思いますが何点か課題を挙げさせていただくと、まずは語尾のしっかり伸ばすべきところを中途半端に伸ばしきれずに力尽きている点です。
こういった言葉の最後を工夫できなければ、実際の実力よりも歌が上手くないように聴こえてしまいます。
次に音程についてお話します。
これは音感も関わってくる部分ではありますが、基本的な部分は原曲の聴き込み量によってカバーできると思います。
音の動きによく注意して聴き込むことで実力派のユニットにも合格できるようになると思います。
全体的に音程やリズムがふらついており、まずは基礎の構築が大切な気がします。
しかし、『きゅうくらりん』の「愚かしい」や、『深海のリトルクライ』の「私は歩くわ」など、パッションが良いので表現の分野に伸び代がとてもあるように感じます。
もし録音環境の都合で声が張れない場合は、深海のリトルクライのような透明感のある綺麗系で音程や表現を磨いて勝負を仕掛けていくのが今のところベストかと…。
その場合、きゅうくらりんのような明るめの選曲は似合わないと思われる恐れがあるので避けた方が良いと思います。
これは私個人の意見ですので、歌うなという意味ではございません。
もし睡さまが声を張って録音できる環境をお持ちでしたら、まずは腹式呼吸から試してみてください。
ありさ さま
初めてありさ様の歌声を聴かせていただいた際、とても美しい声をしていらっしゃるな…と感じました。
音程は「ビビデビビデバッド」の部分など甘い部分もあるのですが、言葉の発音が丁寧で、和と洋の中立かのような独特な雰囲気がとても魅力的でした。
綺麗な曲にも少し仄暗い曲にも適応し、歌いこなせるところも今後強みになるのではないでしょうか。
また、今回提出していただいた「ラブ」の息を多めに使った歌い方がとても好みでした。
数拍のばして歌う箇所は、音程を合わせなければ…と考えてしまって無表情な音になってしまう方も少なからず居るのですが、ありさ様のように曲に寄り添いながら歌うことが出来る方は素直に表現することがお上手なのだと思います。
おそらくこれからも歌を歌い続けていくことで耳が肥えていくので、音の細かな動きにも対応できるようになっていくと思います。
最近の曲は音の動きがなかなかに難しいですよね…😢
録音期間も聴き込む時間も充分に確保できると思いますので、これからよろしくお願いいたします。
さらら✩࿐⋆* さま
透き通っていながらも優しく、仄かな温かさを感じる歌声はまさに癒しそのものでした。
抑揚があり曲の山場を理解している点も、ハモリを入れてサウンドを更に良くしようとしている姿勢もとても良いなと感じました。
また、中音域から低音にかけての音程が安定しているのもさらら様の強みだと思います。
勿論高音もとても綺麗でしたが、低音がしっかり安定して出る方は比較的少ないのでとても感心しました。
課題について言及するとすれば、滑舌と語尾の処理についてでしょうか…さらら様は音程が大きく外れるということはあまりないのですが、『雨とカプチーノ』で例えると「窓辺に置いてきてー数え切れないよー」などと語尾を伸ばしてしまう癖があるように見受けられます。
これは主催の主観に過ぎませんが、「戯けた振りして」はサビに続く部分なので、敢えてのばさず切ってしまっても良かったかもしれません。
のばす・のばさない以外でも色々と変化のつけ方があるので少し紹介させていただきますね。
例えば、語尾の上げ下げでも曲の歌詞に寄り添うことができます。
悲しさなどをテーマにした曲で語尾を上げてしまうと曲の世界観を壊してしまうことが比較的多いと思います。なのでその場合、語尾は下げるもしくは一定であった方が基本的には曲に寄り添った歌い方が出来ると私は思います。
吐き出す息の量を多くしたり少なくしたりすることでも歌の印象はかなり変化するので、聴き手を飽きさせない工夫として語尾のことも少し気にかけると良いかもしれません。
発声がまだ少し自信なさげな様子なので、録音環境次第ですが更に思いっきり歌えたら解消されると思います。こればかりはあくまでご家族の理解の程度によるものなので、この要素は審査に含めていません。
とても伸び代を感じるので、次に募集があれば是非成長したお姿を見られたら良いなと思っております。
ふわ さま
程よく肩の力が抜けており、美しさと清楚さを兼ね備えた素敵な声をお持ちだなぁと思いました。歌声がまっすぐ聴き手に届いてくるところも低音も綺麗に出るところもとても魅力的ですね🫣
一部リズムや音程を誤って覚えてしまっている箇所も見受けられたので、原曲の聴き込みを注意して行うとさらに良いサウンドを制作できると思います。
癖があまりないのにもかかわらず、のっぺりした印象が無いのもとても素敵だと思います。
ステップアップするための課題を敢えて作るなら、癖になる何度でも聴きたくなるような中毒性を得ることでしょうか…。
なかなか難しいことを言ってしまっている気がしますが、もしふわさまが今後実力派などに挑戦しようとする際には必要になるものだと思います。
例えばリズムを敢えて原曲から崩してみる(敢えてだと伝わるようにほかの部分を完璧にすることが前提)、逆に原曲通りスタッカートや言葉の切り方を忠実に再現するなどの方法があります。
先ほどリズムについてツッコミを入れてしまいましたが、ふわさまはリズム感がある方だと見受けられます。聴き手を楽しませるパフォーマンスとしてリズムは不可欠なので、ここを磨いていくと聴き手を惹き付ける歌を出せるようになるかもしれません。
これからよろしくお願いいたします。期待値高めで見守らせていただきます。
抹茶きなこ さま
発声がしっかりしている且つ肩の力が抜けており温かな声がとても素敵でした。音程やリズムについては少しのブレはあるものの安定しており、聴いていて安心感があります。
しかし、全体的にのっぺりとした印象でした。音程とリズムを取ることには長けているのですが、表現力や抑揚がもう少しあれば良かったかなと思います。
ただ歌わされているように聞こえないように曲の盛り上がりなどを意識すれば、きっと今より聴き手にウケの良いサウンドが出来るはずです。
抹茶きなこさまは安定感があり、一般的に歌がお上手な方なのだと思います。
実際にヴィータのハモリがとっても素敵でした。かなり時間をかけて丁寧に制作したのだろうと感じさせられたので、サウンド制作への熱意は素晴らしいものだと思います。
今後もし実力派などで活動するつもりがありましたら、「聴いていて楽しい!」「リズムにノれる!」などの気持ちを聴き手に感じさせるような武器がまだ足りていないように感じました。
例えば癖になるリズムのとり方を意識したり、言葉のアクセントに気を遣ってみるところから始めると良いかもしれません。
鎖国 さま
お声と安定感がとても魅力的なのは勿論なのですが、音域がどうなっているのかとても気になります…。
普段はとても可憐なお声ですが、低音域になるとウィスパーボイスになり少年らしさも見え隠れしだすのがとても癖になります。
『真生活』と『ヴァニタス』を比較すると、音の安定感にものすごく磨きがかかっているのとがよく分かりました。
鎖国さまは正確性=中毒性>表現力といった、安定感が強めの方のように見受けられました。
(とはいえ当企画で必要とするある程度の表現力はお持ちですので、正確性と中毒性が高いだけであって表現力が低いわけではないと認識していただきたいです)
今後活動していく中で重要視している音程とリズムと正確さとソロでも映える中毒性のある歌声の2つを鎖国さまはお持ちでしたので、合格はほぼ即決でした。
今の洗練されたお洒落で完璧な歌声も素敵ですが、主催としては感情を爆発させた鎖国さまの歌声も聴いてみたいので、もしかすると今後の活動でたま〜にそのような箇所を割り振るかもしれません。
これからよろしくお願いいたします.ᐟ
兎月 さま
さまざまな声を出しながらサウンド作りを楽しんでいる様子がとても素敵でした。
がなりなど、表現については本当に申し分ないと思います。
『歌よ』でのハモリやコーラスもとても素晴らしかったです。
兎月さまは表現力が高い方なので音程がたまに外れたりリズムが走りやすい傾向にあります。今のようにうたを楽しむ心を忘れずに原曲の聴き込みができれば、さらにレベルアップできるはずです。
リズムに関してはMIXでどうにか出来るので審査にはあまり影響していません。
先に述べた通り、音程のブレなどまだ甘い部分はあります。しかし兎月さまのような表現力の高い、音楽への熱意のある方をプロデュースしてみたいという気持ちが私のなかでかなり大きくなってしまいました…。是非これからよろしくお願いいたします。
宇緑∞ さま
歌い回しがとても上手く、聴き手を惹き付けるような癖が素敵だと感じました。リズムをとるのが少し苦手なように感じましたが、たまにズレることはあるものの『タタラ』と『朝を呑む』ではピッチが安定しており、のびのびと歌っている点が素敵でした。
正直なところ、もう少し音程を正確にとれると良いな…とも感じました。
外部録音が可能とのことなので、もう少し納得のいくテイクがとれるまで粘る必要があると思います。もしくは原曲の聴き込みが必要です。
表現がかなり魅力的なので、音程さえきちんと揃えられればあとはタイミング補正で充分整います。
主催のMIXのスペックで宇緑さまの歌声を聴き手にうまく魅せられるかなど、最後まで悩みました。
また、キャパシティの問題などもあって泣く泣く上記のような結果になってしまいました。
私個人のお話になりますが、1人で運営をした経験が無いため、今後の活動で様子を見てもう少し枠を増やせそうだと判断できる場合に当企画の再度募集をかけるつもりでいます。
もしもそのときにまだお気持ちが残っていらっしゃった場合、是非来てくださると嬉しいです。
らいち さま
さまざまな声を駆使して歌っている点がとても素敵でした。半音ほどのズレやリズムのズレなどの細かな部分が気になりますが、基本的には安定感があったように思います。
ハモリやコーラスなど、とてもサウンド作りに対して凝っているというのも伝わりました。そのせいなのかもしれませんが、主旋律の存在感があまりないように思います。
合唱などに向いている親和性の高い、あまり癖のない歌声といったところでしょうか。さまざまな声色を使い分けることが出来るのも素敵なことだと思いますが、歌の癖といった観点での個性があまりない点が惜しく感じました。
そのため、聴きやすくはあるのですが存在感を放てないといいますか…あまり中毒性がないように聴こえてしまいました。
表現力をもう少し鍛えると良いかもしれません。曲にあった声色で歌うだけではなく、語尾の上げ下げなどにも気を遣うと印象が変わるかもしれません。
当企画の求めている方向性と少しズレてしまっていたので今回はこのような結果とさせていただきました。
あこ さま
パワフル且つ聴きやすさのあるクリアな歌声がとても魅力的でした。伸びやかに歌っておられるなかでも少しアレンジが加えられており、この人は曲をしっかり歌いこなしているんだ!と聴き手に感じさせることができる点があこさまの強みだと思います。
また、『花に亡霊』ではロングトーンやハモリがとても綺麗でした。発声がしっかりしていて、ハモリも主旋律に劣らない勢いがあるためついつい聴き入ってしまいます…。
あこさまのピンと張ったようなお声は存在感があり、また聴きたいと思えるようなインパクトがあるため、中毒性があるサウンドだと勝手ながら評価させていただきました。
今後も聴き手の心を射止めるような歌声を楽しみにしています。
課題としては、伸びやかに歌っていることもあり、ところどころ音程が外れてしまっている部分も見られます。しかしそれも程度が軽いものが多かったので特に気にはなりません。
リズムは特に問題がないように感じたので、音の正確性に磨きをかけると更に原曲を知っている聴き手からもウケがよくなると思います。
朱さま
力強くダウナーな雰囲気のある歌声がとても良かったです。歌うのがとても楽しいのだなと感じさせる歌い方をなさっているのが素敵でした。とても楽しいサウンドでしたが、聴きやすさが少し足りないように思います。
途中で息が続いていない様子も見られ、音の半音ほどのズレがかなり多い点が残念に感じました。
また、ハモリが合わないのか大きいのか、主旋律は聴き取れるのですが後ろで音がざわざわとしてしまっているのが惜しい点としてあげられます。
表現力について、かっこいい歌い方という印象はありましたが、当企画で今後制作していく予定の曲とは毛色が合わないように感じました。
この項目についてはこの1曲のみでは判断が難しく、判断材料に欠けていたという理由もありますのでここはあまり審査には影響しておりません。
ここまで見ると酷評のように見えてしまうと思うのですが、朱さまはnanaのユーザーのなかでも歌がお上手な部類の方なのだとお見受けします。本当に私の言葉が下手なだけなのです…。
表現や正確さもあと一歩…ほんの少しが惜しいため言葉で伝えるのがとても難しいのですが、少し意識を変化させることでとんでもなく化ける方だと感じました。
もしくはMIXやピッチ補正に頼ることでかなり変化が生まれると思います。
しかし、主催のMIXのスペックがあまり高くないということもあり今回はこのような結果となってしまいました。
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