ぺトリコールの羽化

ユウ「」ジン「」

「人って死んだら、空に誘拐されて雨になっちゃうんだって」 「人間はね、みんな 雨化するんだよ」 ­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­-- [無音] ユウ:「────魔法使い ？」 [音入り] ジン:世界を殺して生きてきた。 ユウ:「この真っ白の布に包まれて、このまま笑って死ねると思う？」 ジン:救うために殺して、ずっと こころを追ってきた。 ジン:「……思い込みで人は死ぬんだよ、カス」 [曲調が変わります] ユウ:「来世は天使になるのかも」 ジン:「………幸せになりたいのか？」 ユウ:「ううん」 ジン:「……？」 ユウ:「わたしが、みんなを幸せにしたいだけ。天使は…幸せにしてはくれないよ」 ジン:「……はは、綺麗事だな」 ユウ:「そっか」 ジン:『──本当は 夢のような願いも、生きている気持ちも、消さないままでいたい。……俺は、』 [足音] ユウ:「ね、ジンくん！」 ユウ:「魔法をかけて、───夢のような！」 ジン:「……………ぁ、」 [蝉の声] ユウ:『来世はジンくんとおんなじがいい』 ジン:『は？』 ユウ:『友達でも恋人でも家族でも。なんでもいいから』 ジン:『悪趣味だな』 ジン:それは 病院と、雨の匂いがした。 ­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­-- 「真っ白のベッドは天使にはしてくれないんだあ」 「ぺトリコールが、空まで昇って天使にしてくれるんだもん」 ユウ[優] ▷ やさしい子。つまるところ人間。 心を推し量れる人がすきだった。 ───病院と雨の匂いがする。 － － － － － ジン[仁] ▷ ぶきような子。つまるところ魔法使い。 夢を見ている人がきらいだった。 ───夜空と煙の匂いがする。 ─────────────────── 性別変更及び、一人称・二人称の変更、世界観を損なわない程度のアドリブは可です。 また、キャプション内外問わず転載及びコピペはやめてください。これら以外のことに関して心配なことがある場合には、お気軽にご質問ください。 ─────────────────── Special Thanks! ▷ 貴様さん [ https://nana-music.com/users/10176652 ] ▷ 瀬戸書店さん [ https://nana-music.com/users/9047210 ] ▷ にゃこさん [ https://nana-music.com/users/10488323 ] お題 [ 雨／ベッド／来世 ] DOVA-SYNDROME 様より 「朝になればきっと忘れられる」 written by Masuo 様 「雨の音」 written by Causality Sound 様 その他SEを 効果音ラボ 様 効果音辞典 様 フリー効果音素材 くらげ工匠 様 ポケットサウンド 様 On-Jin ～音人～ 様 G-Sound 様 よりお借りしました。 「雨化の事象が与えた影響と人類が進化する上でのこれからについて-The impact of the rainmaking event and the future of humanity's evolution-」 著:シーヴァ・エディス-Shiva Edith- 訳:天野 来実-あまの くるみ- －－ドイツで精神学を学び、精神科医として過ごしたこの20年間の間でこのような事象を見るのは初めてだった。その事実に私は今もなお、心が打ち震えている。 雨化は誰しもに起こりうる事象であり、その原因は未だ解明されていない。この本を読んでいる君たちはきっと私からの助言や真実を期待していたのだろう。しかし私から述べられることはもうほとんどない。だがひとつ、私から言えることがあるとするならば、雨化という事象があった事実はあと数年もしないうちに消え去るということである。 ──────────────────────── ⚠︎︎ この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です 雨化（うか）とは、特定の条件下において、人間が死ぬと同時に突如起こりうるとされる人が水となる現象のこと。英: rainmaking > 概要 シーヴァ・エディスは雨化が起こる条件は二つであると述べている。 一つ目は死ぬ間際、雨化した人間の傍に人間がいたこと。そして二つ目はその人間と雨化した人間が同じ感情を相手へと向けていたことである。 Rainmaking (­­--­­-. 27, 2­­--­­-, 14:18 UTC). In ---pedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.---pedia.ord/.----/Rainmaking ──────────────────────── #声劇台本 #透のはなし