クモヒトデの埋まる砂の上で
海茶
クモヒトデの埋まる砂の上で
- 7
- 0
- 0
錆びたカメラを脇に抱え ざらついたラジオを流しながら
二人笑い合う日々を クモヒトデのうまる砂の上で
どこまでも続く陽だまりが ぎこちなさと不安を抱きしめて
二人ぶんの足跡と クモヒトデのうまる砂の上で
砂浜の貝殻は故郷の唄歌い
お空の魚たちはサルビア色に溶けて
隣でうつむく 君の気持ちに
触れない代わりに 腕の温もりで
錆びたカメラを脇に抱え ざらついたラジオを流しながら
二人笑い合う日々を クモヒトデのうまる砂の上で
コメント
まだコメントがありません