彼と彼女のクリスマス〜最終章〜
BGM:c・書き手:香魚
彼と彼女のクリスマス〜最終章〜
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この小説が生まれたきっかけのプレイリストになります。
❄️彼と彼女の8小雪←「雪」がポイントです。
https://nana-music.com/playlists/3921812
🎄彼と彼女のクリスマス プレイリスト
https://nana-music.com/playlists/3926734
※妄想クリエイティ部に投稿したものを、加筆修正しています。
※この短編小説を声劇や歌にしたい方は、原案が私・香魚である事の明記と、最終章を投稿後にアップする無音コラボサウンドを使って下さいませ。
(聴きに伺いたいので、コラボ履歴に入れて欲しいです)
※nana以外の持ち出しはご遠慮下さい。
イタリアンレストランを出た2人。
彼は彼女からの紙袋を、彼女は彼からの紙袋を持って、車に向かった。
出発の時と同じように、彼は彼女を先に車に乗せ、その後運転席に乗り込んだ。
彼女が彼に尋ねた。
「まだ、シートベルトはしなくていいですよね?あの、中を見ていただきたくて。」
彼が答えた。
「ええ。自分も気に入ってもらえるか気になるので、一緒に開けましょうか。」
「開封の儀、ですか?」
「やっぱり、ユニークですね。そう言うところが…」
「え?」
「まず、開けましょう。」
彼は続けたい言葉を、一度飲み込んだ。
先にプレゼントを開けたのは彼女の方だった。
「わあ!ここのココア、一番好きなんです!カップも大好きなキャラです!ありがとうございます!」
「よかった。スタンプ見た時にはびっくりしましたよ。僕も好きなので。」
「そうなんですか?職場では先輩だから、失礼かなって気にしていて。あの、私からのも…」
「そうだそうだ。え?これもあの時の?欲しかったんですよ。蓋付きの保温マグ。ありがとうございます。」
「蓋も開けてもらっていいですか?」
彼女が小さな声で囁いた。
彼はうつむいている彼女を一目見て、無言で蓋を開ける。
中には小さなメッセージカードが入っている。
「読んでもいいですか?」
彼からの問いに、彼女はうなずく。
カードには『好きです』の文字。
彼はもう一度、彼女を見つめた。
彼女は緊張しているのか、震えている。
彼は、彼女の頭をそっと撫でた。
「ありがとう。よかったら、この後お付き合いしてくれますか?その…恋人として。」
彼女は涙を浮かべて彼を見つめ、
「よろしくお願いします。」と、手を差し出した。
その手を彼が握り返し、彼女に尋ねた。
「この後、どうしますか?」
「とりあえず、シートベルト絞めましょうか。」
「じゃあ、お命預かります!」
「預けます!」
白い車は何処へむかうのか。
それは、ふたりだけの、秘密。
「彼と彼女のクリスマス」の小説はここまでですが、ふたりの恋物語は、これから始まります。
…あなたの、心の中で。
❄️空コラボ用リンクはこちら。
https://nana-music.com/sounds/0679ade6
「彼と彼女のクリスマス」おしまい。
#妄想クリエイティ部
#cさんに感謝
#箱ちゃんに感謝
#なかゆきさんに感謝
#読んでくれたあなたに感謝
#香魚が綴る物語
コメント
7件
- 香魚(あゆ)🐟@鍵盤🎹
- どり𓃠あと、BGM作りにも携わってるのね。何担当だったのかな(*ˊᵕˋ*)👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻✨✨✨👏🏻👏🏻✨
- どり𓃠スラスラ読めたよ✨✨✨『カレカノくり』←月9風に𐤔𐤔(呼び方古!𐤔𐤔) 最初に『カレカノバレン』𐤔𐤔から読んだけど遡り、なかゆきさんの『間違えメール』まで(*ˊᵕˋ*)←こちらからだね(*^^*) もう甘〜い🥹 彼の方まで純粋で誠実で。 ショッピングモール🛍でお互いのプレゼントを♥️ 昔観た映画🎥『恋に落ちて』を思い出した🫶🏻 ̖́- キュンキュン😍 いやぁ、あゆさん凄いね!小説の描写✨ 続編とか展開がある小説は私には難しいかも(´・ω・`) 👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻✨✨
- 香魚(あゆ)🐟@鍵盤🎹
- 香魚(あゆ)🐟@鍵盤🎹
- 清水はこべ(箱) ★コメント・返信休みますいやー、12/3〜8の5日間を、爆速で駆け抜けてしまいましたよ!良かった……あのまま両片思いで終わらずに済んで良かった……! ちょっと脊髄反射起こしただけで、サウンド作ってくださる方や、お話書いて下さる方が居て、ただ聴かせてもらえて読ませて貰えるの、すんばらしい! 執筆お疲れ様でした!この量を一気にこの速度で書くのすごい……!
- なかゆき爆速仕上げお疲れ様でした😂 これをPC使わないで書いてるのホントすごいです👏 いいクリスマスになるといいですねぇ👫💕