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第七章第一幕「選択の果て」
場所:天空ジュロニオン領南西 迷宮の洞窟 祭壇
時間:昼
アンバーの身体は影に乗っ取られてしまったが、その鞄の中に眠っていた、”7つのキーアイテムを収めた宝玉書”に一縷の望みを託し、一か八かの賭けに出た。
その選択によって、迷宮の宝玉は再び祭壇に置かれたが、アンバーの身からガンクゥの影を引き離し、そして、消滅させることが出来た。
琥珀色の瞳を取り戻した。
「あなたは…本当に無茶をする!だが、助けてくれてありがとう。」
突如、影の消えた方向から大きな音がした。
消滅した影が瘴煙に変化し、こちらに迫ってくる。
アンバーが叫ぶ。
「っ、まずい!宝玉の祭壇が……ガンクゥの瘴煙に触れてしまう!
待ってくれ、そんな……!!」
アンバーが祭壇に手を伸ばしたが、祭壇にあった宝玉は、目の前で濃い瘴煙に飲み込まれて、砕け散った。
瘴煙に巻き込まれないよう、放心したアンバーを引き寄せると、鈍く淡い光がどこからか溢れてくる。
「光が…!あなたを包んでいる…?
まさか!」
やがて光は、アンバーの持つ宝玉書と呼応し始めた。
「そうか、最後のキーアイテムは迷宮の宝玉ではなく、あなたの持つそれだったのか!
ボクたちは、運命に導かれて出会ったのかもしれないな。」
アンバーは、心底安堵したような眩しい笑顔でそう言うと、すっくと勇ましく立ち上がった。
瘴煙に向かって、宣言する。
「今ここに、全てのキーアイテムが揃った!
ガンクゥ、ボクたちは、貴様の思い通りにはならない!
この手で、魔界の扉を封印する!」
選択パート
▶ 地上に戻るのか、と聞く
https://nana-music.com/sounds/06762dc8
▶ キーアイテムが集まったことを喜び、労う
https://nana-music.com/sounds/06762dd6
CREDIT
https://nana-music.com/sounds/06754ee1
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