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第五章「望めるのなら」
場所:天空ジュロニオン領南西 洞窟前プアラの森
時間:夜
迷宮の洞窟へ抜ける森の中、日暮れを迎え、野営の火を起こした。明日には、迷宮の宝玉が眠る洞窟に辿り着くだろう。
夕食を終え、焚き火を眺めながらアンバーの話を聞く。
「大昔の話だよ。魔界の脅威を遠ざけるため、大半の人類は天空に逃れ、ルギスタリアは封印の大地に留まるという取り決めを交わした。
天空で生まれ育ったあなたは、地上に人が住んでいることも知らなかっただろう?
勘違いしないでくれ。
ボクはルギスタリアの王子で、世紀石に選ばれた身。天空に逃れた人々の平和を支えるのが、ボクの使命であり誇りだ。
……?
ボク自身に、やりたいことは無いのかって?
そうだな……。
あなたとこうして天空じゅうを旅してきたが、その中で知らなかったことや見たことの無い素敵な景色に沢山出会った。どれもボクにとって、かけがえのない思い出だ。
だから、もしボクに自由があるのなら。
もっと天空のことを知りたい。
あなたが生きてきた世界をもっと見てみたいよ。
……あなたは、ハバタキの村で村長(むらおさ)と話したときのことを覚えているか?
あのとき、彼女はこう言った。
”貴方は、この世界の【救世主】なのです” と。
あなたも、ボクを【救世主】だと、そう思うか?」
選択パート
▶ 思う
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▶ 思わない
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▶ 分からない
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CREDIT
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