#インスパイアストーリーズ #秋のトレモロ
【2】
「路上で歌うって、怖くない?」
というのが、
その時付き合っていた人からの、最後の質問。
怖くないと言えばそれは嘘。
見知らぬ人の多い中、思いの丈を歌に乗せるのだ。
言われない中傷を浴びる可能性はある。
でもそれを覚悟の上で、私はその場に座る。
そういう所に、思いを馳せてくれないのか。
別れるのに、そこまでの時間はかからなかった。
ちなみに別れたその日の夜も、私は路上に向かった。
少しばかりの感傷には浸ったけど、それも歌の肥やしになる。
その夜の月は心なしか、とても鮮やかだった。
*歌詞*
夕暮れ過ぎて きらめく町の灯りは
悲しい色に 染まって揺れた
君がいつかくれた 思い出のかけら集めて
真夏の夜空 ひとり見上げた
新しい季節の始まりは
夏の風 町に吹くのさ
今日もまたどこへ行く
愛を探しに行こう
いつの日か輝くだろう
あふれる熱い涙
***
#ほっしー伴奏 #今宵の月のように #エレカシ #エレファントカシマシ #コラボ用 #コラボ歓迎
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