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魔法は使いこなせると便利な物ですが
使い方を間違えると傷になります。
魔法の起源は本の中に。
#呪い_マジナイ
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実はこの話には続きがあった。魔法書の説明では書いていない起源の話。この魔法を使っていた彼女は成長し最果ての地にいた。
正確に言うと追い出された。まだ魔法が広まっていない、呪い(のろい)と呼ばれていた時期があった。魔法を使うものは、悪魔が付けた呪いを使う悪魔の子とされていた。転々としていたが故に遠く離れたところまで来てしまった。元いた家も村も覚えていない。
その間人々は発展をし、魔法は認められていた。
数100年すぎた頃、その話がやっと彼女の耳にも入った。私もこの世界なら生きれると思い、街へ飛び込んだ。しかし、望んだものとは違かった。街は発展し魔法なんてものはなく、機械と呼ばれる自動式の物と変わり果てたのだった。
せっかく最果てのあの地から出てきたのだからと街に佇むことにした。街を散策していると彼女はとある少年を見つけた。毎日見かけるので観察対象としてずっと見ていた。
君はいつも退屈そうで、この世界という額縁から外れたような存在。思わずふと声をかけてしまった。
『君は、暇なのかい?』
「は…?誰、お前。」
君はギロっと睨んできた。
『名乗ることを忘れていたよ、う〜ん、名前が思い出せなくてね…人からは最果ての魔女。と言われていたよ』
「…魔女。おっかないのか?俺は魔法使いって言われてた。良い意味じゃないけどな、」
『まぁ、ある意味おっかないのかな。私は魔法が使えるんだよ、昔からの魔法。どちらかと言うと呪い(のろい)のような物だけど。』
「…!俺も魔法使える!あ…違う、嘘。なんちゃってな〜!」
『見せてあげよう。得意な呪い(まじない)を、ファイット・ベイスターチ。』
唱えると雲が近くに寄ってきて厚い雲を作り、雫がこぼれ落ちた。少年は目を輝かせた。
「す、すごい!俺も使えるんだ!その魔法。でも、気味悪いっていわれて。」
『それは仕方ないね。良い魔法だけど魔法自体は使える人が少ないから。』
「良い魔法なのになんでだろう。大雨とか強風にすれば電車止まったりして喜ぶ人もいるのに。」
『その電車とやらが止まって得しない人もいるからね、君は…役に立ちたいのかな…?私もそう思っていたよ。誰かが喜ぶためなら晴れや雨、嵐でも呼び寄せてみせる。』
「喜ぶなら良いじゃないか。」
『じゃあ、私を喜ばせてほしい。君は私に魔法を使う。代わりに私が君に魔法を使う。他人に使うのではなく知り合いという私に魔法を使ってほしい。』
「それでお前が喜ぶなら良い。」
『ありがとう。じゃあまず海が見える崖に行きたい。そこで雨風、雷を呼び起こして私の写真を撮ってくれ。私はどの天気でも美しく写る自信があるからな。』
「それは無理でしょ…。でもいいよ、写真撮ってあげる。」
fin…?
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☀️オズ
🌪やなぎふみや
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