_5.ハロウィーン(story01)_
【Corrupted hymn :Ⅱ -Recurrence-】
_5.ハロウィーン(story01)_
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ハロウィーン。
それは、この世とあの世が最も近づく日。
そして……
大人も子供も。人も妖精もゴーストも。
皆が大いに楽しみしている、
ツイステッドワンダーランドきっての「お祭り」の日である。
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▶︎𝐒𝐓𝐎𝐑𝐘
5.ハロウィーン (1/2)
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ナイトレイブンカレッジでは毎年10/31までの1週間、通称『ハロウィーンウィーク』に、生徒が主体となって学外者向けのスタンプラリーを開催することになっている。
今年も例に漏れず、生徒たちはハロウィーンまでの1ヶ月間を、スタンプラリーのための仮装や飾り付けの準備などに明け暮れていた。
さらに今年は、例年とは異なる催しがあった。
それは学園の催しである「合唱祭」と「ハロウィーン」との合同イベントである。
──ハロウィーンの1ヶ月前。
いつものように招集された合唱祭メンバーは、これまたいつものように、学園長であるローから突然の説明を受けた。
🕰「合唱祭メンバーであるあなたたちには、ハロウィーン運営委員も兼任していただきます!」
🫖「ええ!?運営委員と兼任!?って、うっそお…」
🍽「光栄ですけど……どちらもって言うのは、膨大な作業量になりそうですね……」
🐕「えー!!俺たちが運営委員!?大変そうだけど、すっごく楽しそうじゃん!」
🔍「ふむ……確かに面白そうだ。しかしいささか現実的ではないのでは?」
🐾「待ってよ、ハロウィーンに合唱祭ってことはさあ、一週間のスタンプラリーの対応と、合唱の出し物両方やるってことぉ…?……はぁ、普通に無理じゃね」
💭「無理だろ」
🍬「やる前から諦めてどうするんだい、君たち……」
昨年のハロウィーンを経験している二年生たちが口々に弱音を零す。それもそのはずで、ナイトレイブンカレッジ生の仮装や装飾は年々レベルが上がっており、一般の生徒でさえハロウィーンの準備期間はてんやわんやなのだ。
🕰「静粛に! あなた方は今ナイトレイブンカレッジで知らぬ生徒はいない、話題の生徒たちですから!今年一年の顔のようなものですからね!もちろん、運営委員としての活動にも参加していただきますよ!あなた方を目当てにスタンプラリーを訪れる方々もいらっしゃることでしょう。
我が校のハロウィーンは、日頃お世話になっている島の方々へのお礼の気持ちや、成果の発表も兼ねているのですから。しっかりと勇姿を見ていただかねば!」
……などと言って学園長は、ああいそがしいいそがしいといつもの口癖をぶつくさと呟きながら、メンバーに一通りの説明や指示をした後消えてしまった。
💭「要するに客寄せパンダってことか?」
🍬「今の僕たちは、少なくともパンダよりも目立つだろう」
🐠「生まれながらに人目をひいてしまうのもあるけれど、星送りでも僕たちは一段と有名になってしまったからね」
💊「ああ、そうだったね!今までスターゲイザーは3人だけだったのに、今年は僕たち全員が星送りの儀を手伝うことになって驚いたよ」
🎐「ふふ……大変だったけど、良い思い出になったよね」
👁🗨「……」
🎐「ヒイエ?どうしたの?」
👁🗨「いや。…なんでもない」
🐯「……。ま、学園長が言ってることはあながち間違いじゃねえだろ。俺たちを見にくる島の住人も、少なくはないだろうぜ」
そんなこんなで。ただでさえ出し物の練習もある中、学園長からの任命によりハロウィーン運営委員も兼任することとなったメンバーたちは、バタバタと日々に追われることとなった。
特に三年生たちは寮の下の学年の指示などで特に忙しく、学園でのハロウィーンを経験していない一年生に任せるのも……と言うことで、合唱祭としての演目についての話し合いは自然と二年生が中心となっていった。
……
🐕🐾「「お客様と一緒に歌う?」」
🐾「ちょっと。真似しないでくださーい」
🐕「してないよ!たまたまだってば!」
🍬「こら。少しは静かに聞いていたら。
……それで?」
🔍「ああ。合唱について、今回は学園長が何も形式を言ってこなかったろう?」
🍽「『あなたたち全員が、寮の仮装とは別の“正装“の出立ちでハロウィーンの期間に歌を歌うこと』…だなんて、曖昧な指示でしたよね。今までは必ず、目的がはっきりとあったのになぁ」
🍬「衣装が2つと言うのはなかなか厄介だな。合唱祭とハロウィーン、二つの側面からナイトレイブンカレッジを背負うからには、手を抜くことは決してできない」
🐕「次が最後の曲の『Corrupted hymn』だから、俺も今回はもっと凝った課題がくると思ってた!」
💭「今回はただの数合わせなんじゃないか?あとただの集客目的。何日に歌うって言うのも、ハロウィーン期間だったらいつでも良いって言われたし」
🔍「ああ。そこで考えたんだが、きてくれる皆さんと一緒に歌う……と言うのはどうだい?パレードのようにメインストリートを練り歩くんだ」
🐕「楽しそう〜〜〜!!」
🫖「良いね良いね!きてくれたゲストもぜっったい盛り上がるよ!」
🐾「ナイスアイデア〜〜!俺もさんせーい!それじゃあさ、正装って言ってもハロウィーンなわけだし?ちょっとゴーストっぽくアレンジしちゃうとかどう?」
💭「それは面白そうだな」
🍬「それなら、服のアイデアは──」
こうして二年生の発案で、合唱祭としての出し物の内容も詰められていき……
ーーー
ハロウィーンウィークの最終日である10/31。
ハロウィーン運営委員としてそれぞれの寮が発案した仮装と装飾で学園外からのゲストを楽しませてきた合唱祭メンバーは、最後の日の夕暮れ時に正門前へと集合した。
🎭「うわ〜〜〜!ハロウィーン最終日とあってか、人がいっっっぱい!」
🎨「この人たちって……みんなパーティだけが目的なんじゃなくて、僕たちのことを見にきた、ってことだよね?」
☂️「おいアコロ、イルジー。あんまり身を乗り出すなって」
🎭「だってこんなに賑やかになると思ってなくってさ」
☂️「まあ…想定以上だよな。ん?ウィア?」
🚫「……う……緊張…してきた……
俺たちが……こんなに大勢の皆さんの前で、歌うなんて……」
🎭「今更怖じけずいたのぉ?全校生徒の前でたくさん歌ってきたじゃない」
🚫「それとこれとは違うんだよ……!」
🎨「ウィア君大丈夫?顔が真っ青だよぉ。今のうちに医務室に行っておく?」
🚫「い、いや。大丈夫だ」
🏝「あ……みんな、ここにいたの」
🎨「グラッド君!ねえ見た?すっごく沢山の人たちが、俺たちのパレードを見にきてくれてるんだよ!」
🏝「ん……見た。すごく、緊張する……
あ……先輩たちが呼んでた……パレードの準備…始めるって。そろそろ行こ」
……つづく。
Next story... 『5.ハロウィーン(story02)』
⏩ 10/31 coming soon...
※サウンド投稿予定
Today: 10/30
⇨[Let’s all sing together!!]
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……遠くから、楽しげな音が聞こえてくる。
さあ。ゴーストたちの行進(パレード)が
始まりますよ──
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19:15〜
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20:00〜
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🎃 𝙏𝙝𝙖𝙣𝙠 𝙮𝙤𝙪 !! 👻🦇
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