月の呪縛(カース)
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月の呪縛(カース)
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▶▶明日もっと綺麗な夜へ行けるから
「……またはぐれてしまったみたいね」
次の部屋に続く扉を開けると、どうやら外に続いていたらしく夜の冷たい空気が頬を撫でた。しかし扉を開けた瞬間、ソーンとゼロの気配が消えたのを感じたノーナはそう呟いた。
「本当だぁ……こんな風にすぐ離れ離れになっちゃうと宴ができないねぇ……」
「それは後で考えることにして、今はとりあえず進みましょう」
「どこへ行くのぉ?」
「貴女から……運命の糸が見えるわ」
ノーナに導かれるまま庭を進んでいくと、白い満月に照らされた庭の片隅に東屋が見えた。そこで2人の魔女が休憩しているようだ。
「ネージュだぁ!それに……アテナもいる!」
「わっ!久しぶりだねリュヌ!」
歓声をあげて抱きついてくるリュヌをアテナは笑顔で受け止める。そんな2人をネージュは交互に見つめた後に問いかけた。
「2人は知り合いですか?」
「リュヌのお友達だよぉ」
「えーっと……随分前にこの宴に招待された事があるんだ。よく覚えてたよね」
「リュヌはお友達の顔は絶対忘れないよぉ!」
どや!と胸を張るリュヌをよそに、ノーナは3人の間の空間に見えない目を向けている。
「なるほどね……」
「えっと、そちらの人は誰だい?」
「ノーナだよぉ」
リュヌがノーナを紹介したのをきっかけに3人は簡単に自己紹介を済ませた。
「それで、さっきは何を見てたんだい?」
「貴女たちの間の『運命の糸』を見ていたの。簡単に言うと縁みたいなもの。この場所には本来出会うことのなかったはずの異なる時代の異なる土地の魔女が集められているでしょう?だからお互いに糸はないはずなの。でも繋がりのないものを無理に1箇所に集めても──」
「……バラバラになってしまう?」
ネージュの言葉にノーナは頷く。
「あぁ、だからこの屋敷はこんな風に空間がめちゃくちゃなのかい?」
「……いつもは迷子になる子は数人しかいないはずなんだけどなぁ」
「今年は人数が多すぎたのね。……でもリュヌちゃんとアテナちゃんは以前に会ったことがあるせいか『糸』が見える。そしてネージュちゃんの間にも。できたばかりだからとても細いけれど」
「ということは……」
「リュヌがお友達をたくさん作れば、皆がバラバラにならないってことぉ?」
ネージュの言葉にリュヌが続けると、ノーナは微笑んだ。
「その通りよ。さぁリュヌちゃんの望んでいる通り『お友達作り』頑張りましょう?」
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「月の呪縛」
❄️ネージュ(cv.瑠莉)
👁️🗨️ノーナ・パルカエ(cv.唯純)
🔨アテナ・ウィンストン(cv.ソノラ)
⏳リュヌ・ブランシュ(cv.はいねこ)
All:月の呪縛(カース) 冷たい夢の中で…
❄言葉のない世界で僕らは愛を語る
いつか君に届くまで
👁🗨傷だらけの腕で抱き寄せた唇の
はりつめた願い溶かしたくて
🔨ねえ愛し合った過去の
美しさ捨て去れば
⏳明日もっと綺麗な夜へ行けるから
All:月の呪縛(カース) 冷たい夢の中から
君を遠く連れ去りたくて
🔨何処まで行ける ❄愛を信じて
👁🗨⏳いい場所まで
☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽
☪︎素敵な伴奏ありがとうございました☪︎
はるま❀様
https://nana-music.com/sounds/02a71a99
☪︎ 𝕋𝕒𝕘 ☪︎
#魔女ネージュ #魔女ノーナ #魔女アテナ #魔女リュヌ
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