【一人声劇】夏空に溶けた天才のこと
読み手: /台本:命/BGM:ゆずちゃ様
【一人声劇】夏空に溶けた天才のこと
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天才というものに憧れました。
だってみんなの視線を根こそぎ奪っていくんだもの。
一人称、二人称、その他語尾口調、使いやすいように改変してもらって大丈夫です。
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鮮烈に印象だけ残して、駆け抜けていくひと。
真っ青な空の下、ずっと一緒だったはずの君は遠くへ行ってしまった。
わたしの自慢の友達で、みんなの自慢の友達だった。
彼女はわたしの特別だったけど、彼女はみんなの特別で、
彼女がわたしをどう思っていたのかは、わからないまま。
欲しくて堪らないものを持ってる人を眺め続けるのは苦しかった。でも、わたしが願っただけで手に入るものなら、それこそ最初から憧れてなんてない。
娯楽のようにつらつら単語を遊ばせて、時折なにを考えたのか鉛のように言葉を沈ませてくる。特別な人は特別で居続ける。装飾を重ねる凡人(わたし)とは違うもっと重いなにかを、喉元に突きつけてくる。
感受性が豊かとはよく言ったもので、研ぎ澄まされたそれにより、きっと壊される人もいるんだろう。
近くで見てきたからこそ、その特別が輝かしい成功だけを導くものでないとわかる。
拝啓きみへ
また夏が来たよ
きみがいない、なつがきた
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コメント
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- ライトお借りしました。 ありがとうございます。