正義の超能力少年

水木一郎

#昭和 #昭和アニメ #アニメソング #バビル２世 #ぶりすことアニソン 素晴らしい伴奏をお借りしました！ バビル2世のエンディング曲、正義の超能力少年です。 バビル2世 大好きです。 作者の横山光輝先生は、鉄人28号とか、三国志とか、魔法使いサリーとか、伊賀の影丸とか いわゆるジャンルの原点を描くのがすごく得意な人だと思うんです。 そこから派生して色々な面白い作品が生まれることが多いと思っています。 で、このバビル2世はSF+バトル　というジャンルの土台を作った1つだと思っています。 大友克洋や最近だとモブサイコなどもバビル2世を進化させた表現があり、バビル2世を読んだ後に見ると「あぁ、こうやって漫画演出は進化していくんだなぁ」と楽しめます。 しかし、バビル2世には他の作品にはない「読者が勝手に読み取る部分」を残している面白さがあると私は思っています。 例えば、(ここからは私の考察も混じりますが)バビル2世はバベルの塔の話をベースに書かれています。 冒頭のあらすじを言うと 5000年前、古代人は神に近づこうと巨大なバベルの塔を建てたが、神の怒りに触れてその塔は壊されてしまったと言うのがバベルの塔ですが、 実はその塔は地球に不時着した宇宙人が仲間と連絡を取るために作ったもので、 知識のない地球人が勝手に塔の中にある機械を触ったら爆散してしまったと言うのです。 その宇宙人は結局自分の星に帰るのを諦めて地球人と子供を作ります。 その中で、いずれ自分から派生した宇宙人の遺伝子を持つ子孫が現れ、その子には地球人にはないエネルギーを使うに違いないと考えるのです。 その宇宙人に近い力を持った子孫の少年が主人公なのですが、その子のために残した映像で宇宙人は 「ようこそ我2世。私の名はバビルと言う」 って語りかけるんです。 バベルじゃなくて バビルなんですよ。 これは5000年時間が経過してる間に、なんとなく伝わっていた"バビル"の塔の話が鈍って"バベル"の塔になってるって事だと思うんです！ 英語のhearts(ハート)がハーツに聴こえて焼き鳥のハツになるみたいな！ 段々変わっていった言葉にしてると思うんですよ！ (恐らく魔法使いサニーと言う作品を作ったら日産の車で同名のものがあって、商標が取れなかったことがあったから、現物とちょっと違うバビルにしたと思うけど) そう言う演出をね！説明もなくサラッとするんですよ！かぁぁぁーー！横山光輝！かっけぇ！ 後、あと、好きな演出がね、このバビル2世って主人公は多分友達がいないんですよ。 1話の冒頭で変な夢を見ることに悩んでるのに友達は全然喋りかけないし、1人で誰もいない砂の嵐に隠された崩れかけの塔の中に住み着くって所もどうかしてると思うんです。 これは祖先が宇宙人なだけに、どこか地球人と違う感覚を持ってるという演出と同時に 友達がいなくて漫画を読むような根暗な少年向けに描いてると思うんです。 で、宿敵のヨミっていうおっさんは仲間というか慕ってる部下がいっぱいいるんですよ。 で、ヨミは世界征服をしようと壮大な計画を立ててるんですが、バビル2世はそれをよろしくないと思って2人の戦いが始まるんです。 でも、なんでバビル2世が世界征服をよろしくないと思っているのかが作中では明記されていないんですよ。 なんとなく、ヨミの事を敵だ！って思っただけなんです。 で、ヨミはなんとなくバビル2世ってやつが怖いんですが、実はヨミがバビル2世を怖がるのには理由があって…まだ長くなるので気になれば放送で聞いてもらえればと思いますが… 兎に角バビル2世の行動原理っていうのはいまいちピンとくるものがないんですよ。 で、これも勝手な考察なんですが、恐らくバビル2世は民主主義、ヨミは社会主義を現したキャラクターだと思うんですね。 バビル2世は人々が自由に暮らせるように支配する人間を倒す。 一方ヨミは自分が支配して統治した世界を実現する。 この思想の違いから喧嘩をしてると思うんですよ。 ただ、ヨミは別に世界を悪い方向に向かわせようとしているのではなくて、いい方向に向かわせる気満々だと思うんです。 実際ヨミが統治してる所はみんなヨミ様ヨミ様ってヨミに感謝してるんですよ。 で、バビル2世はみんなが自由に出来るようにはしているものの結局自分のすることは特にないのでヨミと戦ってる以外はニートでしかないんです。 というこの、民主主義が勝つ話ではあるけど、一方的にどちかが良い訳ではないと言うのを暗喩してる感じも好きなんです！ 実際、続編でこれまた名作のその名は101ではアメリカに裏切られる話しなので そう言った読めば読むほど色々感じて、考えられる名作がこのバビル2世なんですよ！ あ？友達がいなくて漫画を読んでる根暗な少年？？？ 俺？おれか？俺のことが！ なんだこのやろー！ テレキネシスをくらえー！！！ まだまだ話したいけど、どうせ誰も読んでねーから終わりだおわり！ あざーっす！