二人声劇朗読台本「恋愛結婚の伝統」(「星蟻文書(興月歌)より」)
コラボ者様 台本 ヴェルギール 伴奏 おその様
二人声劇朗読台本「恋愛結婚の伝統」(「星蟻文書(興月歌)より」)
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二人声劇朗読台本「恋愛結婚の伝統」です。
架空歴史創作群「星蟻文書(ほしありぶんしょ)」~興月歌(きょうげつか)~より、結婚を控えた主人公2の桐沢秀興(きりさわひでおき)と、舅殿(しゅうとどの)になる主人公1の令然(れいぜん)のちょっと暴走ぎみなシーンです。
◼️秀興の独白と、◎令然の台詞で成り立っていますので、一人でもすべて読むことができます。
↓↓↓↓↓ここから台本です。
◼️
私には、愛する女性がいる。
近々、その女性と結婚する。
周囲が反対するなら、駆け落ちしたい。
だが、駆け落ちどころか、私と彼女を絶対に結婚させようとしている者がいる。
彼女を孫娘とする、祖親(そしん)とでも言うべきか。
私にとっては舅殿(しゅうとどの)のような存在と言うわけだ。
この御仁(ごじん)、私にとっても、後見人で友人という間柄、敬意も友誼(ゆうぎ)も厚いのだが、可愛い孫娘のことになると、理性を逸脱(いつだつ)する傾向がある。
こんなことがあった。
正直、私も自分に絶対の自信があるわけではないので、彼女を幸福にできるのか悩む時もあった。
その時言われたのだ。
◎
「昔、私の娘と友垣(ともがき)であるお前の氏族の祖が、惚れあって結婚した。
今、孫娘と友垣のお前が、惚れあって結婚する。
お前たちが惹かれ合い、愛し合うのは血統的にはもはや伝統だよ」
◼️
私は強引な論法に呆れる寸前まで行ってしまった。
◎
「この結婚に何か不満があるとは、言わせないよ。この由緒正しき伝統と、お前に一途な愛を捧げている、母親によく似て美しく育った孫娘。一体それのどこに不満が?」
◼️
不満はない。
だが、結婚したら
◎
「孫娘を悲しませたら返してもらう」
◼️
……くらいは、言われるのだろうな……。
↑↑↑↑↑台本はここまでです。
伴奏は「恋とはどんなものかしら」をお借りしました。
◼️「興月歌」関連台本のリスト
https://nana-music.com/playlists/3858654
#オペラ #フィガロの結婚 #モーツァルト #BGM #伴奏 #クラシック
コメント
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- ヴェルギール(上野伊織)@総合創作垢
- 🌵Comic🐎🏜️🌵お借りしました😊