リテラシー
𝚂𝚎𝚌𝚁𝚎𝚝𝚒𝚗𝚊ଓ
リテラシー
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──𝐵𝑜𝑢𝑛𝑑𝑎𝑟𝑖𝑒𝑠 𝑎𝑟𝑒 𝑖𝑙𝑙𝑢𝑠𝑖𝑜𝑛𝑠.
*・。𝚂𝚎𝚌𝚁𝚎𝚝𝚒𝚗𝚊ଓ 2nd Sound *・。
⛓Miou⛓
「××さんって、いつもきっちりした優等生、って感じだよね! そういうの、疲れたりしないの?」
茜色の射し込む、放課後の生徒会室。名門と呼ばれる女学院といえど、通っているのは思春期真っ只中の女子高生。生徒会に所属しているような模範生徒でも、数人が集えば仕事もそこそこにお喋りに興じるのが常だった。
同級生達の話し声を聞き流しつつ、頼まれた書類仕事に打ち込んでいた私の耳に届いたのが、そんな言葉だった。
お友達同士で仲良く話している途中に、私についての話題を振る意義は何なのだろうか。それも純粋な好奇心ではなく、微かな見下しのニュアンスを含んだ言葉で。自分達が楽しく話している中で、一人だけ黙々と仕事を進めていることへの非難じみたものを感じる物言いだった。この場においての正しい行為は、間違いなく今私がしているような、真剣に仕事に打ち込むことのはずだ。それをしていない自分達に対する引け目を、集団で私を異物扱いすることで昇華しようとしているのだろう。私は彼女達を咎めていないし、興味もないというのに。自分達の感情処理を他人に押し付けるのは止めて欲しい。
そう思いつつも、話しかけられた手前無視することも出来ない。どう返すのが正解かと一瞬考えを巡らせ、自分の中の模範解答を口にする。
「私は生徒会で、皆さんの役に立てているのが嬉しいので」
そう告げて含みのない微笑みを浮かべれば、机の向こうの三人は気まずそうに顔を見合わせた。
「ほら、言ったでしょ? ××さんは私達みたいなのとは違うんだって!」
「でもあんまり無理しすぎないでね? 見てると時々心配になっちゃうからさ!」
告げられた好き勝手な言葉に、思わず溜息を飲み込んだ。私達みたいなのとは違う。その言葉はきっと、自分達を卑下しているのではない。比較して自分達の場所が低く見えることがないように、私という存在の手前に線を引いて、自分達の世界から弾き飛ばしているだけだ。
無理しすぎるなと言うのなら、一刻も早く頼んでいた仕事を終わらせて欲しいのだが、そんなことを口に出来るはずもなく。
「ありがとうございます! 同じ生徒会メンバーが、頼りになる人ばかりで嬉しいです!」
これ以上反感を買うことがないように、にこりと笑ってそう口にした。返される薄っぺらい言葉に、繕った言葉で反応する。向かい合わせた鏡と鏡が対話しているような、虚像同士が交わす価値のない偽物。
向こうが私との間に線を引くというのなら、私の方から幾重にも境界を重ねてやる。
弱い自分を強くするためだけの世界を共有する集合体。中身のない言葉で笑い合っては、繋がることを至上とする関係性。そんなの、こちらから願い下げだ。
私のことを理解してくれる人なんて、この世界のどこを探したってきっと見つからないのだから。
❁𝕃𝕪𝕣𝕚𝕔❁
💔罫線が歪み切っていた
筆圧もままならない
⚗️言語とすら呼べないくらい
杜撰で 不安定 なんで
🏵丁寧が腐りきっていた
人格もまだ幼い
🧬擁護をすりゃ お偉いみたい
どうか始めから
⛓こんな詰んだ世界を無にして
分かり合えるという意味の施行を証明して
🍭なぁ もうさ
痛覚の脳信号でさ
絆を確かめてみよう
🗝伝わらない感情を振って
内臓裂いて膿を取って
感覚も焼き去って
友達
🗝塞がらない外傷を縫って
散々やって膿を以て
⛓🍭透明な主を待っている
🗝そうやって種を保っている
⛓未桜 -𝙼𝚒𝚘𝚞- (𝚌𝚟.瑠莉)
🔒 𝚋𝚘𝚞𝚗𝚍𝚊𝚛𝚢
才色兼備で誰からも信頼されている優等生の少女。
厳格な両親の元で育ったため、礼儀正しい。
🍭愛奈 -𝙼𝚊𝚗𝚊- (𝚌𝚟.おとの。)
🔒 𝙲𝚒𝚗𝚍𝚎𝚛𝚎𝚕𝚕𝚊 𝚂𝚢𝚗𝚍𝚛𝚘𝚖𝚎
甘いものと可愛いものを愛する夢見がちな少女。
💔まわり -𝙼𝚊𝚠𝚊𝚛𝚒- (𝚌𝚟.あかりん)
🔒 𝙸𝚗𝚟𝚒𝚜𝚒𝚋𝚕𝚎 𝙵𝚛𝚒𝚎𝚗𝚍
いつもどこかに怪我をしている、無邪気で幼い少女。
⚗️理空 -𝙻𝚒𝚜𝚘𝚛𝚊- (𝚌𝚟.柚乃)
🔒 𝙸𝚗𝚝𝚎𝚛𝚜𝚞𝚋𝚓𝚎𝚌𝚝𝚒𝚟𝚒𝚝𝚢
他者の感情の機微に疎い、好奇心に生きる少女。
🏵スイレン -𝚂𝚞𝚒𝚛𝚎𝚗- (𝚌𝚟.ひとさきさよ)
🔒 𝚜𝚎𝚕𝚏-𝚎𝚜𝚝𝚎𝚎𝚖
誰に対しても物怖じしない、気の強い少女。
🧬花依 -𝙺𝚊𝚢𝚘𝚛𝚒-(𝚌𝚟.るみ)
🔒 𝚗𝚎𝚎𝚍 𝚏𝚘𝚛 𝚊𝚙𝚙𝚛𝚘𝚟𝚊𝚕
SNSに依存気味の勝ち気で寂しがりな少女。
#Secretina
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