タイトル未定
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タイトル未定
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〈薫〉
『オリオンの話を聞いたか?』
(01:29~01:26)
〈零〉
『あぁ。なんでも、“地上に自分より強い者はいない”と豪語したそうだ』
(01:26~01:20)
〈泉〉
『なんて傲慢な!日々の獲物は誰のおかげと心得る!』
(01:20~01:15)
〈宗〉
天上は、オリオンというたいそう腕の立つ狩人の話でもちきりであった。
彼はその優れた力故に、他の生き物より一段と高い地位を望んでいるらしい、と。
斯くして神々の怒りを買ってしまったのだ。
(01:15~00:56)
〈零〉
『人間ならば悔い改められるであろう。此度は哀れな狩人を、少しばかり懲らしめてやれば良い』
(00:56~00:47)
〈泉〉
『否、人間ならば調子に乗る!大蠍を放って、猛毒で殺してしまえば良い!』
(00:47~00:40)
〈宗〉
憤怒の炎に燃ゆる女神・ヘラは、ゼウスの慈悲すら赦すことは無い。
(00:40~00:33)
〈薫〉
神々の怒りなどつゆ知らず、その日もオリオンは狩りへ出る。
どんな獲物を狩ってやろうか。
意気揚々と、いつもの道を通り過ぎた、その瞬間。
(00:33~00:18)
〈零〉
真っ赤な瞳の蠍が、彼の足元目掛けて──
(00:18~00:12)
〈薫〉
どんなにか勇敢であろうと、どんなにか豪腕であろうと。
赤き蠍の前には、総て意味を為さないと知る。
(00:12~)
月は無慈悲な夜の女王 / T.Waraya
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