【声劇】レクイエムを抱きしめて 設定
読み手: 台本:☕️
【声劇】レクイエムを抱きしめて 設定
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アナザーを書いた後に、どんどん頭の中から話が広がりました
以下、後付けの設定となります
彼は天使だった
何度も彼女の人生を見て
本当は何度も恋をしてた
そして彼は神様にお願いした
1度だけでいい 彼女の目に映りたいと
それはとても傲慢な願いだと知っていて彼は生まれた、人間として
残酷なことに天使だった頃の記憶はないまま
そして恋に落ち、人間としての生を終えた
70年後
彼女は深い眠りについた
そして目が覚めた時に彼と再会する
これでハッピーエンド
ではなかった
彼はそう、彼女の全てのページにはいなかった
確かに存在し、彼女も恋をした
しかし、彼が消えてから
彼女を支える人がいた
彼女の新しい恋はいつしか愛に変わった
『ごめんね、大好きだったの。嘘じゃないのよ。大好きだった』
ー知っているよ、全部、全部、見てた。君のことは君より知ってるつもりなんだー
ー僕の願いは叶えられたよ、君は幸せになったー
『ごめんなさい』
ーもう泣かないで。さあ、ゆっくり眠って。また君が目覚めるのを僕は待っているから。ー
『……おやすみなさい』
ー……うん、おやすみー
『また、会える……?』
ー会えるよ、何度でも迎えに行くからねー
『よかった、おやすみなさい』
ーおやすみ……ー
ごめんね、嘘をついた
僕はもう本当の終わりを迎えるんだ
人間になりたい、君の目に映りたいという願いの対価は大きかった
でも、満足してるんだ、僕の人生に
ありがとう
ずっとずっと大好きだよ
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