〈第2話〉影と光【前編①】
台本 由季
〈第2話〉影と光【前編①】
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【Normal】〈第2話〉影と光【前編①】
ここは、スコットランド・ヤード本部
レベッカの職場である。前日仕事に追われていた彼女は少し機嫌が悪そうだ
レベッカ「おはようございます。
レベッカ・ライリー到着しました。
早速ですがご要件は?」
部屋に入るなり無愛想に告げるレベッカ
上司「あぁ、呼び立ててすまない。
今日から、君には"ここ”に潜入してもらう」
机に出された書面
レベッカ「………詳細を。」
上司「集めてほしい情報は、巷を騒がせている未解決事件の黒幕についてだ。君には彼らと協力して、黒幕を突き止めてもらいたい。」
レベッカ「了解。」
書面を受け取り、軽く目を通したレベッカ
上司「……いいのか?そんな二つ返事で」
レベッカ「……命令でしょ?」
上司「ギルバートという相棒を失くした君には、負担をかけてしまうが…」
レベッカ「…何を今更。それに、あいつはまだ死んでない。次、失くしたとか言ったら、今すぐにここを辞めます。」
上司「……すまない、失言だったよ。彼は必ず戻ってきてくれると、私はまだ信じている。」
レベッカ「……じゃあ、そのまま信じて待っててやってください。有能な私の相棒は、同じく有能なんですよ。あいつにしか務まらない。」
上司「君が言うと本当にそうなる気がするよ。」
レベッカ「当然。私は有能ですから。」
上司「……レベッカ・ライリーに命ずる。巷を騒がせている"犯罪卿”の正体を突き止め、悪の連鎖を断ち切れ。」
レベッカ「仰せのままに」
力強く頷き、レベッカは本部を後にした
上司「………頼んだよ、我が娘。」
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