ある国の末路と主
読み手: 麻月 祀翠 台本:白花香 BGM:Qets様
ある国の末路と主
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遠くから敵の騎馬隊達の音が聞こえる
自分の周りにいた人間たちは、いつの間にか逃げてしまった
王宮(ここ)にいるのは、側近のみ
ふと一瞥すれば側近と目が合う
どうせ、いつものようにアレコレ考えているに違いない
この現状から打破できる策を…
そう考えていると、目の前の重厚な扉が無造作に開かれる
ああ、君だけは道連れにしたくなかったのに…
側近であり、唯一の肉親である、君を…
意を決したように眼前を見据え静かに言う
せっかく、入れ替わったのに…これじゃ、助けられないじゃないか
「貴様らが敵国の……。余の前だぞ。
不敬罪になりたくなければ、控えおろう」
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