nana

19
3
コメント数0
0

イカれた奴らは真実を話していたら、嘘だと思う。 イカれていない奴らが嘘を話していたら、真実だと思う。 ここに来てよくわからなくなって来た。 本当に誰かが食べたのか。実は誰も食べていない? 帽子屋は一人必ず犯人がいると言っているが、 それがそもそも嘘であったら? 頭を抱える。 「せめて、Aが何なのかがわかれば……ん?」 持っていた首輪の内側にも、何か書いてあることに気が付いた。 「公爵夫人の猫……チェシャ猫へ……?」 🐱「何をぶつぶつ言っているんだい?」 目の前の立て看板の上でくつろいでいる猫が、 にんまり顔でこちらを見ている。 「チェシャ猫!?」 🐱「あぁ、それは俺の名前だ。   お前呼んだだろ? ん? それは?」 「これは、さっきそこで……」 🐱「なんて悪趣味な物を持っているんだ。   なるほど。俺はそれで呼び出されたのか!    気分がよかったが、嫌なことばかり思い出す。   お前のせいだ。」 「え!? そんな、それは当てつけだ」 🐱「うるさい」 「立て看板が……」 --------------------------------------- ▶︎ 戦闘   https://nana-music.com/sounds/064e3147 ---------------------------------------

partnerパートナー広告
UTAO
0コメント
ロード中