nana

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白兎の館を離れ、暗い森の中を進む 月の光に照らされ、かろうじて見える獣道を、 少女と二人で進んでいく。 徐々に少女の瞳に不安の色が見える。 「本当にこっちでいいの? アリス」 💙「街に続く道はこれしかないはずなの。だから」 「……変なこと言ってごめんね! 大丈夫、君を信じるよ」 💙「ううん。信じてくれてありがとう!」 「誰だ!」 🐱「なんだい、騒がしいね?」 木の上から声がする 🐱「ちょっと寝返りをしただけで、   なんでそんなに驚かれなきゃならないんだ?    気持ちよく寝ていただけなのに」 声の聞こえたところを見ると、 そこには下弦の三日月とその上に丸い金色の光が浮かんでいた。 目を凝らして見ると、 縞模様の猫がニタニタ笑いながらこちらを見ている。 少女の目に青い光がこもる。 🐱「全く。場所を変えて寝なおすとし……っ!   なん…で……?」 「猫のくせに着地が下手なんだな?」 🐱「お前……その子は、アリスか?」 少女の手を引き背中に隠す。 🐱「ふぅん、その反応。そうか。   俺の名前はチェシャ猫。   その子について少し聞きたいことがある」 --------------------------------------- ▶︎ 問いかけに応える  https://nana-music.com/sounds/064dcb5e ---------------------------------------

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