一人声劇「深海トンネル」
読み手 悠っ子
一人声劇「深海トンネル」
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素敵な台本を読ませていただきました。( ´ω` )
未熟ながら楽しかったです。ありがとうございました。
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拝啓 海の底から。
そちらは桜の季節でしょうか。
ここは海底1万マイル。
暗くて、とても寒いところです。
僕は今、ここでトンネルを掘る仕事をしています。
ツルハシを握って、岩を砕いて。
チョウチンをぶら下げた深海魚が、時折あたりを照らしに来てくれます。
……だから、寂しくはありません。
海の底はとても静かです。
何も見えないし、何も聞こえない。
強いて言うなら、僕の心臓が少しだけウルサイかな。
地上にいた頃、君に伝えたかったことがたくさんありました。
言えなかったことが、同じくらいたくさん…たくさんありました。
君に再会できて嬉しかったことも、君がいなくなって悲しかったことも。
全部、置いて来てしまいました。
だけれど、海の水は塩辛いから。
たまに少しだけ、地上の空気が恋しくなります。
海の底より、愛を込めて。
君と見た春の夜空は、本当に…本当に綺麗でした。
#一人声劇 #声劇台本 #朗読 #十六の台本
BGM:DOVA-SYNDROME様「思い出と深呼吸」
SE:On-Jin ~音人~様 https://on-jin.com/
効果音ラボ様
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