【声劇】海坊主の川渡し─弍
海坊主役:○○ 少女役:○○
【声劇】海坊主の川渡し─弍
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海坊主が行方不明の少女と出会うお話です。( ˘༥˘ )
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台本のあらすじ:
真っ黒の髪にヤギの瞳、血色悪い肌で、背丈のやたら高い男。その村の海岸に遥か昔から棲むと言われているそれは、"海坊主"と呼ばれていた。
海坊主は、村の少年に妹の捜索を頼まれてそれを引き受け、水底へと潜り込む。
そして、彼は川辺に一人佇む少女の後ろ姿を見つける。
【注意】当台本は前作『海坊主の川渡し─壱』の続きになります。単体でのご利用を想定していない内容となっておりますのでご注意ください。
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セリフ振り分け:
☆:海坊主
★:少女(スズカ)
☆「おい、止まれ」
★「……貴方、だあれ?」
☆「それ以上先に進むと、川の流れに呑まれちまうぞ」
★「でも、向こう岸に渡ってみたいの。ほら、綺麗なお花が沢山咲いているでしょう?それに……村にはまだ、帰れないから」
☆「……花なんか、どこにも見えねえよ。危ねえつってんだろ。いいから戻るぞ、手ェ握れ」
★「あ、ちょっと」
☆「……」
★「……もしかして貴方、海坊主様?」
☆「さあな。海坊主様なんて奴、知らないな」
★「ううん。私は、知ってる。……ヤギみたいな目に、真っ黒の波打つ髪。痩せてて肌は白くて、背が高い。それで──」
☆「──父さんが小さい頃に波に呑まれて、助けてもらった……だから、"海坊主"……だっけか」
★「それ、まさか……お兄ちゃんが、私を探すように海坊主様にお願いをしてくれたの?」
☆「だから、そんな奴知らねえって。お兄ちゃんだったら何だよ?」
★「そっか、お兄ちゃん……うっ……お兄ちゃん……ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
☆「ああ?ハァー……何だってんだ、ったくよぉ……ほら、岸まで連れてってやるから、手ェ離すんじゃねえぞ」
★「ありがとう、海坊主様。私を連れてって」
☆「……だから知らねえって。そんな奴」
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あとがき:
こんにちは。もしくはこんばんは。七梨と申します( ˘༥˘ )
今回は先日公開した『海坊主の川渡し─壱』
の続きになります。全三部構成となっておりますので、次回も宜しくお願い致します。
ご興味あれば、もし演じていただけると幸いです。
*素敵なBGMお借りしました。
コメント
4件
- 七梨@声劇台本を書く人
- こはる@声劇メイン。フリコラ、リストからどうぞ少女役でコラボさせていただきました! いつも素敵な台本ありがとうございます!
- 七梨@声劇台本を書く人
- 風晴 健太郎海坊主役でコラボ募集させていただきました。 素敵な台本をありがとうございました。 3話、お待ちしております😆