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スタァライト九九組/ Covered by🔥アンジュ✨サラ📖ローザ🎼ルチア🏰アリシア🗡オリビア⚔️アメリア🏹ルーナ🛡クリスタ🔫クララ
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第6話「最終決戦」
最後の階段を上がりきると、肌を突き刺すような禍々しい気配が10人を襲った。
「うっ…あの闇の大元がここにいるのは…確定だね…」
「うん…空気が痛い…」
「とにかく、倒れないことを優先しよう…。逃げは甘えでも何でもないからな」
ぽつりぽつりと会話をしていた10人は、一際豪奢な扉の前で足を止めた。
「みんな、いくよ」
アンジュが警戒しながら扉を開けると、そこには何者かの私室のような部屋が広がっていた。
雰囲気暗く、どこか薄気味悪い。
「やっと骨のあるニンゲンが来たか」
いきなり気だるそうな男性の声がして、10人は声の方向を探る。
「ここまで来られた奴はキミらが初めてだよ、オメデトウ」
「いた、あそこ!」
アメリアが指差した先には、背格好は人間の、けれど見た目は魔物の歪な青年がいた。
「やだなぁ、そんなヤバいもの見るよーな目で見ないでよ」
「おまえは…っ!?」
「クリスタ知ってるの…?」
「知ってるも何も…こいつは大昔に悪事を起こして封印された魔法師だ…!!」
「おや、知っている人がいるとは。アナタは博識なんだね。…そ、ボクは一度封印された。でも、最近は再封印もされてなかったしどんどん弱くなってたんだ。出られそうだなって思ってたら魔物クンが解いてくれたのさ。おかげでこんな姿になっちまったがな」
青年はヘラッと笑い、徐に自らの目の前に手を翳した。
「まぁでも、こうやって魔物クンや魔人クンをカンタンにつくれるようになったのはいい収穫だったかな。…おっといけない。久々の客人だからといって話しすぎたね」
青年はそのまま魔物と魔人をいくつかつくりだすと、
「やれ」
一際低い声でそう命令した。
魔物と魔人は迷いなく10人を狙って攻撃の準備を始めた。
「とにかく前の敵が先だね」
「ええ、うまく連携して倒しましょう」
10人は、大量の魔物と魔人との対峙に慌てることなく冷静に対応した。
連携力がかなり鍛えられている彼女達にとって、数の多さで向かってくる敵はもはや敵ではない。
あっという間に全滅させた10人に、青年は拍手をおくった。
「ほう、こんな少しの時間で全部倒したのか。まあ、そうでなくてはここまで来られないな」
青年はニヤリと笑うと、闇の広がる空から落ちてきたなにかによって、その姿を変えた。
「魔物クンに解かれなきゃこんなのなかったんだが…まぁ、ニンゲンでいた時のボクより確実に強いからよしとしてやろう。…さァ、哀れなニンゲンによって来させられたニンゲンたちよ。ここで消え失せろ。」
かつて青年だったその巨体は、元人間とは思えないほど禍々しい見た目をしていた。
「皆さん…!!必ず勝って帰りましょうね…!」
オリビアが声を張り上げ、大剣を強く握った。
彼女の隣にアメリアはいなかったが、それでも強く、自分の意思で地面を踏み締めていた。
全員が頷き、巨体を見上げる。
「ローザ、援護をお願い!」
「わかりました…!」
まずはルーナとローザが動き出し、ローザが強力な足止め魔法を巨体にかけた。
ルーナは、完全に固まった巨体にしっかりと照準を合わせてから力一杯弓矢を引き、勢いよく放った。
しかし、魔法は数秒も持ってはくれなかった。
「サラさん!」
「わかってるよ、アメリアちゃん!」
サラはアメリアに高速魔法をかけ、アメリアの攻撃回数を上げた。
しかし、アメリアが攻撃をしている最中に巨体が攻撃を仕掛けてきた。
「危ない!」
「きゃあ!!」
アリシアとルチアが防衛魔法を唱えようとするも間に合わず、4人はもろに物理攻撃をくらった。
「こっちはわたしとローザさんでなんとかする!そっちは頼みました!!」
サラの声に残った者は頷き、アリシアとクリスタが前へ出た。
「アリシアくん、俺は自分でも防げるから、君も攻撃に参加してくれ!」
「了解いたしました」
クリスタとアリシアが攻撃を始め、後を追うようにルチアとクララが巨体に向かう。
「ルチア、あたしが撃ち込んだあとそこに放って」
「了解!」
クララの指示通りルチアが魔法を放つと、巨体は少し怯んだ。
その隙にアンジュとオリビアが加勢する。
「一斉に行きましょう、アンジュさん…!」
「ええ、せーの」
同じタイミングで大きな物理攻撃が巨体に命中し、巨体が少し揺らめく。
何とか持ち堪えた巨体は、その場の全員に魔法攻撃を放った。
6人は遥か上の方から放たれた攻撃をなんとかかわし、擦り傷程度に済ませた。
ここで4人が回復し、10人全員が揃った。
それからは五分五分の戦いが続き、10人に疲労の色が見え出した。
戦いながら思考を巡らせていたサラが、武器使い組の攻撃で相手の注意を逸らし、魔法使い組で目くらましの魔法を一斉にかけるのはどうかと提案した。
なかなか進展しない戦いのなか、それに賭けようと全員が動き出した。
結果は大成功。
巨体に大きな隙が生まれた。
「みんな一斉に行くよ!!!」
アンジュの掛け声で、全員が巨体に攻撃を仕掛ける。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
全員の力強い攻撃が炸裂し、巨体がかなり大きく揺らめいた。
「…倒し…た?」
攻撃をしてくるような様子はないが、巨体は揺らめき続けている。
やがて少しずつと10人を覆う影が大きくなっていき、彼女たちは巨体が倒れてきていることに気がついた。
「みんなこっちへ!!」
いち早くアリシアが端の方で防衛魔法を張り、9人は無我夢中で逃げ込む。
先ほどまでいた場所は巨体の重さによって崩れてなくなり、何人かは息を呑んだ。
巨体は青年の姿に戻り、そのまま光となって消えていった。
「…みんな、空が…!!」
ルーナが顔を上げて指を刺した先には、長年見ることのできなくなっていた青空が広がっていた。
「終わった…んだ…!!」
任務を完遂した10人は、他者の助けが来るまで泣きながら喜び合った。
____こうして、闇に覆われた生活と彼女たちの任務は終わりを告げたのだった。
Next→epilogue
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「Star Divine」
🔥アンジュ(cv.あいじろ)
✨サラ(cv.莉夢)
📖ローザ(cv.梨里花)
🎼ルチア(cv.いずみなな)
🏰アリシア(cv.らる)
🗡オリビア(cv.わさび)
⚔️アメリア(cv.はいねこ)
🏹ルーナ(cv.Arisa)
🛡クリスタ(cv.ぴぃた±)
🔫クララ(cv.おそら☁️)
🪄魔法使い組
💥武器使い組
📋全員
📖躊躇う暇はない 🏹回り出した歯車
📖🏹覚悟と言う名の剣を さあ掲げて
⚔️結末も知らずに ✨レヴューの幕が開けた
⚔️✨私は私を 再び造りあげる
🏰心染めた願いを🛡そっと呟いた時
🏰🛡瞬くは 導きの星
🪄輝くの Star Divine 🎼生まれたての光で
💥切り開け Star Divine 🔫譲れない未来へ
🎼🔫切っ先に栄光止まれ
📋負けないで Star Divine 🔥未来を見捨てないで
📋立ち上がれ Star Divine 🗡何度傷ついても
📋舞台に生かされている
🔥🗡切っ先に栄光止まれ
。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。
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