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1「付喪神たちの会議」
先日の失恋を引きずる星干し。
表情は暗く突然メソメソしたり対戦相手に八つ当たりまがいの戦闘をしたりという有様で、難不来の民に気を使わせてしまっていた。
いったいどうしたんだと皆で詰め寄りやっと重い口を開けば、いっぱいいっぱいだった涙のダムは決壊してしまった。
優しいだの良い人だの言うけれど、そもそもあちら側が二股をしていたのが悪いと美子に言われ、付喪神含め周りも大いに賛同したことからなんとか割り切って持ち直したのが1週間ほど前。
このままではいけない!と気持ちを改め歌での戦闘訓練に没頭する星干しであったが、なかなか成果は上がらず新たな悩みの種となっていた。
しかしここは関ヶ原、夢の中である。
新たな縁談は持ち込めないが鍛える方法はいくらでもと、付喪神たちは集まり、星干しに最適な練習場所・練習方法を編み出した。
その名も「願いの泉浄化作戦」
難不来の陣地近くには願いの泉と呼ばれる場所がある。
元は人や神や妖が集まる憩いの場であったが今は穢れてしまい近寄るものはいない。
簡単な話、そこを星干しに浄化させるのだ。
その過程で養った能力は戦でも力を発揮するだろう。
そうと決まれば行動は早かった。
願いの泉に1番詳しい「簪の付喪神」を先頭に星干しを荷馬車に乗せ、自分も行きたいと名乗りをあげた付喪神一同は出発したのだった!
「お星、あんたニはこの場所……どう見えル?」
悲しミガ溢れ まぶタ閉じましタ
こぼれタ滴は 心に沁ミゆく
行キ渡る波は 弱く交えます
とどけしゆりかご 眠りをさそう
ゆメに なつかし
面影をさガす
手を伸ばし 強く
抱キしめたくなる ha-
キミのひとミに映る わタしは何色ですか
藍深キ望むなら 渡そうタかキ空を
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