𓂃 𝐶ℎ𝑎𝑝𝑡𝑒𝑟 𝟷 ❀ 🦋𝑎𝑜𝑖 🌷𝑦𝑢𝑚𝑒𝑛𝑜
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______ 𝐵𝑦 𝑎𝑛𝑦 𝑜𝑡ℎ𝑒𝑟 𝑤𝑜𝑟𝑑 𝑤𝑜𝑢𝑙𝑑 𝑠𝑚𝑒𝑙𝑙 𝑎𝑠 𝑠𝑤𝑒𝑒𝑡,
🦋 七瀬 葵生 - cv: そら♛︎
🌷 一条 夢乃 - cv: るん。
詳細なプロフィールはこちら 𓆸
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学園の中庭にほど近い校舎の一室が、演劇部の部室であった。
沢山の部員が見守る中、優雅な足音と 少しばかり緊張した足音がひとつずつ。
「この度、ロミオ役に選ばれました。七瀬葵生です。」
「同じく、ジュリエット役に選ばれました 一条夢乃です。」
「あまりにも有名な演目ではありますが……自分らしくロミオを演じられるよう、精一杯頑張っていきます。」
「私も…大役でとても緊張していますが、七瀬先輩に追いつけるよう頑張ります!」
それぞれがそう述べると、小さな部室は割れんばかりの拍手で包まれ二人を歓迎した。
「…ジュリエットは両親に許嫁との結婚を決められ、最終的には亡くなってしまうんですよね」
「ジュリエットが死んだと勘違いして、毒を飲んだロミオの後を追ってね。本当に悲しいお話だよ」
中庭の青々とした芝生に並んで腰掛け、夢乃は手にした缶のカフェラテを思わずぎゅっと握る。葵生はコーヒーを手にし、長い睫毛を伏せながらそれを口に運んだ。
「…でも、ジュリエットの気持ち、分かるんです。好きな人と離れ離れになるなんて…想像しただけでも悲しいですもの」
「…夢乃ちゃんがジュリエットだったら、どうする?」
ふと、優しい眼差しで葵生が問うた。
「私は…両親を振り切っても、好きな人の元へ行きます。自分が好きになった唯一の人ですもの」
「……ふふ、そんなに見つめながら言われると照れちゃうよ」
「だって、本当のことですもの!…葵生先輩だって。」
「……安心して。私も、夢乃ちゃんと離れないよ。絶対に。
……なんて、ちょっと恥ずかしいかな」
「…私もです。絶対に葵生先輩とは離れません。」
カフェラテも、苦い筈のコーヒーも。
甘く感じたのは2人だけの秘密。
𝙱𝙶𝙼: びすけっと 様
#百合 #百合声劇 #七瀬葵生 #一条夢乃 #Morning_dew_aria
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