忌々しき己の記憶
百鬼祀祭/鄭
忌々しき己の記憶
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百鬼祀祭所属、鄭。
此れは彼の、美しく儚い独白。
さァ、最期迄ご堪能あれ。
「俺達妖が人間と共存する事はもう……叶わないのだろう。」
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俺が好いた彼女は…人間だった。
彼女が妖に襲われている所を助けたことで仲良くなった。
楽しそうに話す彼女の隣で、俺はこの先のことを考えた。
(俺と共に居ると命を落としかねん。
…早々に別れないとな。)
しかし、彼女はこう言った。
俺に出逢えて、本当に良かったと。
その後に告げられた…村の長が俺の住処を焼き払う話をしていた、と。
…やはり、人間と妖は共存出来ぬのか…。
その日の夜、住処に村の人間たちが襲ってきた。
仲間や家族と共に戦い、弱っていた所に彼女が現れた。
「鄭、様…」
「お前さん…なんで…!!早く逃げ…っ」
その言葉の続きは、言えずに終わった。
彼女が、裏切ったからだ。
背中を刺され、首を撥ねられた。
俺は怒りと憎悪に飲まれ、離れた首へ向け体を動かす。
彼女と他の人間を次々と己の毒で殺し、最後に残ったのは村の長のみ。
嘆く老いぼれを葬り、家族も仲間も全て失った俺には悲しみだけが残り…ただただ泣き叫ぶしか無かった。
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百鬼祀祭/鄭
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