花鳥風月 / 93
浦島坂田船
花鳥風月 / 93
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おぼつかない足取りだって
幾夜ほど昔だろうと
愛しくて覚えてしまった
運命は斯くも在るか
いつまでもいつまでもと
袖を引く夕間暮れに
風そよぐ髪とまだ慣れぬ白粉
傷つくほどに愛撫しよう
忘れないように
この指先でふたりを
書き残すほどに強く触りたい
『君が望むのであれば、俺は運命に抗おう』
( •̀ω•́ )✧
今宵夜が明けずとも
君の傍に居たいんだ
この世では許されぬ逢瀬と契り
愛を哀と見間違わぬように
明かし尽くす月影よ
玉響な命を今 照らしておくれよ
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