Mrs.Pumpkinの滑稽な夢
おどかし隊
Mrs.Pumpkinの滑稽な夢
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🎃Trick or Treat!BYMハロウィンフェスタ2021・Day1👻
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Music「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」
singer おどかし隊🎃
📚與座伊織
🕯マナツ
🐺結城翔
🐳葵ましろ
🎀一色零
🍼憂
[lyric]
Get it down the TinkerBell bit ur money
I got a move さ Peter Pan したまあ偶然
A Halloween だ待ち構えてたフェリー
tween びびってまた待ちぼうけな今日Ready?
I can
トリック・オア・トリート!解けない魔法と悪戯なシャル ウィ ダンス
導くモンは何?夢へ急ぐ最中見つけ出すシャングリラ
The pump ready now
🕯ジャカランダ咲いた
無礼を酌み交う演説会
📚何処へ行こうか?
愉快に泣いた歌
🐺ジャックは笑った
「異端な感情置いといて」
🎀チョコレート頂戴
下賤に泣いた歌
🍼カカシがふらり咽(むせ)んで揺れた
🐳食わず嫌いは カボチャのパイ
🎃ねぇ ラルラルラ 私と踊ろうか
🐳🎀まだ眠る お月様
🐺📚🕯"「呼んだ?呼んだ?」と蕪頭(かぶあたま)"
🎃ほら 棺は何処にも無くなった
🍼つまらないや
🎃"ラタルラッターHappy day\🎃/"
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ハロウィンストーリー 前編
🐳「な、なんで私が驚かす側に…。」
郊外にある老舗旅館、その一室にはMPF出場を目指す数名が集められていた。
🐺「マナツは幽霊だしおどかすの上手そうだよなー。」
🕯「せやな。ただ、相手が紫苑となるとどうなるか…。」
🍼「かなたんを驚かすの楽しそうだよね〜。」
🎀「そうね!かなたくん、どんな反応をしてくれるかしら♪」
この5名は皆、同じ封筒を握っている。
先日、MPF運営局から各メンバーのもとに一通の手紙が届いた。そこには日時と場所、今日やることが示されていた。
今回、5名には自分のチームメイトを驚かすという課題が課されている。そしてそれは後日テレビ放送されるらしい。
🎀「それにしても、MPF出場有力候補ってだけでテレビにも出られるのね!」
🕯「そりゃMPFはすんごい大会やからなぁ。」
その時、部屋に設置されていたテレビから急に音が流れてきた。
軽快なのにどこか仄暗いドラムロール。時間帯が夜ということもありハロウィンの不気味な雰囲気を強調させる。
📚『やぁ諸君。何故だか知らないが、今回おどかし隊の総括を任された與座伊織だ。』
🐺🕯🐳🎀🍼(……誰?)
テレビが写ったと思えば急に現れた見知らぬ男に、5人の心の声が一致する。
📚『とりあえず、今回の企画を詳しく説明する。』
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一方その頃。
🌻「ましろっちどこだろー。」
👠「行き先も告げずに出て行っちゃったしねぇ。」
△△△のメンバー、小鳥遊花音と香月雅は、急に部屋を出たまま戻ってこない最後のメンバーを心配して探しに出ていた。
実は今回、先程おどかし隊と称されていたメンバー以外にも彼らのチームメイトが、それらしい理由をつけて旅館に招待されていた。
🌻「さっき連絡があったのはこの先なんだけど…。」
👠「思いっきり茂みね…。奥の方は林じゃない。」
🌻「嘘でしょ、ましろっちこんなとこはいっちゃったのぉ…。」
👠「私達も入るしかないわね。」
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🐳「こ、これで2人を驚かせばいいんですよね…?」
📚『あぁ。』
林の奥、草むらに潜むのは△△△最後のメンバー葵ましろ。
おどかし隊の任務であるチームメイトへのドッキリをこなす為に身を潜めているのである。
🐳「うぅ…、よりによってあの2人に…。上手くできるかな…。」
彼女の足元にはラジカセ、背後には巨大な扇風機が設置されている。
ましろがブツブツ呟いていると、遠くから声が聞こえてくる。
👠「ここまで来ても見つからないなんて…一体どこまで行ったのかしら。」
🌻「もしかして、すれ違っちゃったのかな?」
🐳「き、来た…!」
📚『作戦開始だ。頑張って。』
ラジカセの隣に置いていたタブレットの通信が切れる。
ましろは覚悟を決めたようにラジカセのスイッチを押した。
🐳「こ、怖っ…。」
ラジカセから流れてきたのは、不気味な風音と女性の笑い声。仕掛ける側がビビってしまうほどクオリティが高いものだった。
🌻「ん?この音…なんだろ。」
👠「女の人の、笑い声?誰かいるのかしら。」
🌻「こっちから聞こえるよー!」
2人がましろのいる草むらに近づいてくる。そのタイミングでましろは巨大扇風機のスイッチをつけた。
🐳「2人とも、ごめんなさい…!」
🌻「うわぁぁ!?なんか急に強風がぁぁ!!」
👠「ちょ、花音!?」
先に耐えきれなくなったのは花音。あまりの強風に飛ばされ、ましろと雅の視界から消えてしまう。
🐳「花音ちゃん…!?」
少し離れた場所でドサッと何かが落ちた音がする。
👠「ちょ、これ…本気でヤバいやつなんじゃないの…!?」
🐳「花音ちゃん!!」
👠「ま、ましろ!?って、何これラジカセ?扇風機?」
見ていられなくなったのか、ましろは草むらから飛び出し花音の飛ばされた方へ駆けていく。
突然探し人が見つかった雅は驚き、更に仕掛けを見つけてしまった。
👠「な、何なの一体…。」
一方ましろは、少し離れたところでよくテレビで見る落とし穴にハマっている花音を発見した。
🐳「花音ちゃん…ごめんね……。」
🌻「ましろっち!?良かったぁ!」
この状況でもましろが無事だったことに安堵する花音に、嬉しさと申し訳なさが込み上げたましろだった。
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翌朝5時。
So Love U!の3人が宿泊する部屋では水瀬奏汰がぐっすり眠っていた。
🍼「かなたん、ぐっすりだね〜。」
🎀「えぇ…!でも、起きてもらわないと♪」
今度はこの2人が、チームメイトを驚かせるのだ。内容は端的に言ってしまえば「寝起きドッキリ」である。
🎀「これで、かなたくんを起こしましょ!」
🍼「りょーかい!」
そう言うらぶの手には水鉄砲が握られており、憂は巨大なクラッカーを抱えている。そして天井からは何本もの糸が垂れており、その先にはこんにゃくが括り付けられている。
☕「んん…らぶさ………もう、無理です…うっ。」
🎀「あら、私の夢を見てるのね!嬉しい!」
🍼「いや。あれは魘されてるぞ…。」
まぁそんなことはさておき。
作戦決行!と言った憂は巨大クラッカーを奏汰にむけて紐を引っ張る。パァン!と大きな音が響いた。
☕「うわぁぁ!!」
自らに向けて放たれた爆発音に、奏汰は飛び起きる。そのタイミングでらぶが水鉄砲を使い奏汰の顔をびしょ濡れにした。
☕「冷たっ!?」
水鉄砲の襲撃から逃れようとした奏汰は身を捩る。その先には天井から吊るされたこんにゃく。案の定、奏汰の顔に大量のこんにゃくが張り付いた。
☕「ぎゃぁぁぁ!!!」
水で濡れた顔に張り付いたこんにゃくの感触は相当だったらしく、奏汰は一瞬気を失ってしまった。
🍼「あちゃ〜。かなたん失神しちゃったよ。」
🎀「これは大成功ね!」
数分後、奏汰の意識が戻った。
☕「はっ。うわぁ!」
が、起き上がった時またこんにゃくが顔に触れる。
🍼「あははは!かなたん、同じ罠に2回もかかってる〜!」
☕「う、憂さん!?
えーっと、眼鏡は……。」
枕元に置いてあった眼鏡をかけると、奏汰は悲惨な室内に驚く。
☕「こ、これはおふたりが…?」
🎀「えぇ!」
☕「僕、こんな…古典的な罠にかかってたんですか…。」
奏汰はこんにゃくをつつきながらボヤいた。
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So Love U!寝起きドッキリから2時間後。
❄️「ん…。ちょっと、寝すぎた…かな…。」
On and Onが宿泊する部屋ではちょうど、氷室紫苑が目を覚ました。
紫苑が体を起こすと両隣で眠っていたはずの2人がいなくなっている。
❄️「先に起きたのか。起こしてくれてもいいのに…。」
そう呟くと洗面所へ向かう。
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実は、残りのメンバー2人は箪笥に潜んでいた。
🕯「やっと起きたか…。珍しくお寝坊さんやな。」
🐺「昨日、遅くまで遊んでたからな…。ふぁぁ…ねみぃ。」
🕯「作戦が上手いこといったな。しょう、寝たらアカンよ。」
幽霊であるマナツは夜の間は実態を持ってしまうため、紫苑を驚かすのは朝となった。彼女は遅くても6時には起きてしまうことがほとんどなので、前日の夜は2時頃まで3人で夜更かしをした。
その結果紫苑は7時まで寝ていたが、5時に起きて準備をしていた翔はとても眠そうだ。
🕯「ほらしょう、しおんが洗面所に入ったで。」
🐺「おー。」
翔の持っているタブレットに、隠しカメラの映像が映っている。
紫苑が顔を洗おうと蛇口を捻る直前、翔はタブレットに映し出されている青いボタンを押した。
❄️「冷たっ!」
押されたボタンは水道の水を冷水へ変更するものだった。何も知らずに両手を突っ込んでしまった紫苑は堪らず声を上げる。
❄️「ぬるま湯にしたはずなんだけど…。まいっか。」
そのまま洗顔を始める。
🕯「あの冷たさで、よく顔洗えるなぁ…。」
🐺「ロボットだから、なのか?」
ちなみにこの2人は準備段階であまりの冷たさに悶絶している。季節はもう冬直前だ。
🕯「さて、お次は…!」
マナツがタブレットを覗き込み別のボタンを押す。
❄️「あつっ!」
今度は熱湯に変わったようだった。
🐺「顔にかけてるタイミングで熱湯とか、マナツ怖…。」
🕯「それじゃ、最後の仕上げ行ってくるわ〜。」
マナツは姿を消し箪笥から出る。
そのまま洗面所へ向かい、紫苑の体を通り抜けた。
❄️「っ…!何?」
ゾクッとした感覚が紫苑の全身に走る。
何度もマナツが通り抜けると、紫苑が後ろを振り返った。
❄️「マナツ、やめて。いるんでしょ?」
🕯「あら、ばれてしもた。」
❄️「こんなことできるの、君しかいない。」
マナツが実体化し地に足をつけると、紫苑は無表情のままどこかへ向かっていく。
部屋に戻った紫苑は箪笥の前に立ちスパンッ!と襖を開けた。
🐺「おわっ!?」
❄️「やっぱり。」
🕯「はー。しょうも見つかってしもた…。」
まるでそこにいることが分かっていたかのように、紫苑はいとも簡単に翔も見つけてしまった。
🐺「なんで普段はポンコツなのに、こういう時は冴えてんだよ…。」
🕯「不思議やなぁ…。」
❄️「で、2人は何をしようとしてたの?」
この後、紫苑のお説教大会が開催されたことは言うまでもない。
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📚「ふっ…くくっ……。」
旅館の一室で、不気味な笑い声をあげる男が一人。與座伊織だ。
💸「おーい伊織ー?すっげぇ悪い顔してっぞー。」
💌「伊織さん?」
背後から声をかけるのは伊集院マヨイと心葉彩奈。
📚「あぁすまない。面白くてつい。」
💌「おどかし隊の総括、でしたっけ?」
💸「ずいぶん古典的な罠ばっかだなぁ…。これ全部お前が考えたんだろ?」
📚「古典的か。生憎、こんなものしか考えつかなくてね。」
💸「いかにも“與座伊織が考えました!!”って感じするしなー。」
💌「しますね。」
📚「まぁ、テレビ的には大成功だろう。」
💌「…アタシ達も、テレビに出られるくらい有名にならなくちゃ。」
💸「おう!頑張ろうな!」
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Illust シズ
Writer 冬華
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