声劇 ふくろうの森
台本:あいざわ 読み手:キツ銀
声劇 ふくろうの森
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_青白く輝く月明かりの下
森はとても静かに眠っています。
美しい藍錆色の空には雲ひとつなく
風だけがそよいでいて、
草木は揺りかごのようにゆれ、
川は星のようにてらてらと水面を輝かせています。
その中で、一羽のふくろうが目を開けました。
羽をはためかせると
木々の間をすいすいと飛び回り
やがてゆっくりと、一つの木の枝にとまります。
ここは森の奥深く。
木々の間から様々な寝息が聞こえてきます。
動物達はここで身を寄せあい、
太陽を待ちながら眠りに落ちるのです。
それを見渡したふくろうは、
ほうっとひと鳴きすると
その枝を静かに飛び去りました。
ふくろうはこうして、
森を見守っているのです。
さあ、貴方も安心してお眠りなさい。
きっとふくろうは貴方へ
風と共に良い夢を運んでくれるでしょう。
おやすみなさい。
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