Fiction
喜野雅臣&蕪城優
Fiction
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👓ヒトとヒトの行く末だって 命尽きる日は一人きり
大事なのはどう生きるか
🦔哀しませる覚悟を伝え 限りある今を大事に
全てを見せ合った二人ならばできる
👓寂しさも・・・本気の涙も
🦔怖さ・・・恐ろしさも
喜びも・・・笑い合えた日も
👓半分にして
🏠支え合って
🏠その痛み背負いあって一緒に生きてゆきたい
秒針の刺す音に目を閉じて耳を塞ぎ
👓せめて
🦔幸せになる物語
🦔きっと
👓二人ならば踏み出せる
🏠空に焦がれてツバサを描こう
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はるか昔、航海が盛んな時代には
"星時計"という物がありました。
北の空に燦然と輝く北極星と、
その傍を片時も離れず回る北斗七星。
船乗りたちはそのふたつの星の角度で
時を計ったと言われております。
「ーーーーこちらの指輪に並ぶダイヤは7つ…北斗七星を表しています。そしてこちらの指輪の裏側には、ダイヤが1つ。北極星です。
ふたつの星が揃ってはじめて時が刻まれるように、お二人が出会う事で動き出す時間…これからのお二人の時間を大切にして頂きたいという願いを込めたリングになります。」
綺麗な夜会巻きをした店員さんは、
おとぎ話を話すように指輪の説明をしてくれた。
ーー二人が出会う事で動き出す時間、か。
「この指輪、もう1つ仕掛けがございまして」
白い手袋をしたその店員さんは、指輪を上下に重ねた。すると指輪は互いの凹凸を補い合うようにピタリと重なったのだった。
「互いを補い合って、初めてひとつの形になるんです」
「おお…」と思わず声が出た。
隣に座ったすぐるんをチラと見ると、何時にもなく目が輝いていて。見惚れていたらすぐるんが勢いよくこっちを向いた。あ、見てたの気づかれたかな。
「雅さん、これにしませんか?もし予算から足が出そうなら俺が出しますから。」
「気に入った?」
「はい、ずっと説明を聞きながら思ってました。俺たちみたいだなぁって。」
「ふは…うん、僕もそう思ってた。」
「この指輪みたいに補い合って…喜びも痛みも全部分け合って、一緒に生きていきたいです。」
「………やー…すぐるんてたまに凄い事言うよねぇ。」
思わず口許が綻びそうになるのを片手で覆い隠す。指輪を買いたいと言ったのはこっちだけど、その言葉は殆どプロポーズでは?
「そういうのは僕からちゃんと言わせてね。」
「? どういうのですか?」
「ふふ、また後でね。…じゃあ、この指輪にしよっか。」
「…はい!」
2人の薬指にこの指輪が輝くのは、
もう少し後のお話。
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Choose me. Marry me. の前日譚です。
https://privatter.net/p/7985465
優くんの答えにFictionの歌詞が散りばめられてますので
探してみてください☺️
素敵な伴奏お借りしました、ありがとうございます。
イラストトレス元 : 手ックスイラストアイディア集
https://hyggestory.net/blcomic/bl-hand
#男マチ公式コラボ
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