【1人声劇】40年目のやまびこ
朗読:/BGM:もっぷ&JACK@storia/台本:Tsubasa Sato
【1人声劇】40年目のやまびこ
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高校野球における「私のお気に入り」徳島県立池田高校・蔦文也監督のことを書いてみました。
素敵な演奏をされているもっぷ様、JACK@storia様に拍手をお願いします。
以下、台本
台本内容に沿っていればアドリブOK
一人称・語尾の変換などもご自由に!
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徳島の山あいに、その学校はあります。
その男の人生は、いつも負けからのスタートでした。
本当は戦争で止まるはずだった人生を、彼は野球指導に捧げることにしました。
豪快に見えて臆病、大胆に見えて繊細...不安から逃れるためにお酒が手放せませんでした。
大事なところで己の弱さが出てしまい、壁に跳ね返され続けました。
「山あいの子供たちに、甲子園という大海原を見せてやりたい」...その願いを叶えるために実に20年の歳月がかかりました。
決して野球の名門校ではありませんでした。時には部員が足りないこともありました。それでも彼は野球を通して子供たちと向き合い続けました。
彼の姿勢は、知らぬ間に多くの子供たちを引き寄せていきました。
バットの快音はやまびことなり、野を越え山を越え、いつしか大海原をも巻き込む旋風となりました。
月日は流れ、今はもう彼の姿はグラウンドにはありません。
それでも彼の魂は、確かに子供たちに受け継がれています。
しののめの 上野が丘に 花めぐり
そびゆるいらか みどりこきかな
徳島、40年目のやまびこです。
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コメント
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- 通りすがりの猫TSUBASAさん、こんにちは。私は蔦監督の池田高校が好きでした。1982年の夏の大会のエース畠山とは同い年ということもあり、江上、水野の強力打線、7番バッターがホームランをスタンド席に叩き込む、池田を応援していました。1983年の夏の大会、中京商の野中投手との試合はとても痺れるいい試合でした。夏春夏の3連覇を疑わなかったのですが…。TSUBASA さんの生まれる前の話なんですね。2014の春の大会で1回戦を勝利して校歌を聴いた時はウルっときました。蔦監督の池田高校は私にとっても、いい思い出です。長文失礼しました。