オリヴァー・ノーツ【中編2】
台本 由季
オリヴァー・ノーツ【中編2】
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🌙オリヴァー・ノーツ キャラストーリ【中編2】🌙
オリヴァー・ノーツ役
〔https://nana-music.com/users/8432450〕
中編②
思い出すのは幼少期
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父を亡くして間もない頃、オリヴァーは元気のない母のためにあるものを探していた。
探し物が見つかったのは日が暮れた頃
幼い彼は家に帰るなり母親に駆け寄る
オリヴァー「母さん!見て、四葉のクローバーだよ!」
母「…ありがとう。でもね、クローバーが可哀想だから、気持ちだけ受け取っておくわね。」
オリヴァー「え?」
母「オリヴァー、どんな物にも命が宿っているの。このクローバーにも、ね?だから、せっかく頑張って生きてきたのに、途中で摘み取っちゃったら可哀想でしょう?」
オリヴァー「……僕、酷いことしちゃった」
母「オリヴァー、一緒に埋めようか」
オリヴァー「…うん」
2人は庭に出て、踏まれない場所にクローバーを埋める
母「母さんのために摘んできてくれたのよね?」
オリヴァー「…ごめんなさい」
母「…クローバーのことは仕方ないわ。でもね、オリヴァー。私、とっても嬉しいの。あなたが思いやる気持ちを持って生まれたことが。」
オリヴァー「みんな持ってるんじゃないの?」
母「そうね、みんなが人を思いやる心を持っていれば、争いなんて起きない。でもそれが世界中で起こっているの。オリヴァー、世の中には、自分と分かり合えない人もきっと居るわ。でも、それを真っ向から否定しては駄目。尊重するの。そうすれば…あの人の望んだ世界は、きっと美しくなる」
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