プラシーボ
蜂屋ななし
プラシーボ
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喋矢先輩は、自分の思うままに、好きなように歌っていいって言ってくださった。
その言葉を信じた私は、言われた通りに好きなように歌おうとして口を開けた
でも、ここでひとつある言葉を思い出した。
『___って、_______ないといけないんですよ』
小さい頃に、私がテレビに出ていた時に一緒にいた専門家の人の言葉。
その言葉を思い出した私は、口を閉じた。
やっぱり、好きなようになんて私には難しすぎる。
心のどこかで、貴方を拒んでいたのかもしれない。
なら、もう私は隣にいない方がいいですよね。不快にさせませんし。
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