【朗読台本】Placeboー浅縹色
朗読:お名前 伴奏:レーニャ様
【朗読台本】Placeboー浅縹色
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ーーー病名は、退屈。
(以下台本)
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大きな背中の陰に隠れて眠るその小さな塊を見つけたのは、二度目の商談に赴いた時だった。
「これは売りもんじゃァないんですがな、旦那」
親方が口の端を歪めて不器用に笑う。
言われて初めて、その少年を余りにも不躾に観察していたことに気付いた。
『……すまない』
それでもやはり諦めきれなくて、閉じられた瞼が持ち上がる瞬間を延々と待ち続けてしまうのだった。
ーーー
ふわぁああぁあ。
今日もでっかいアクビをひとつ。
『イェナイはね、いつも眠そうだよね。』
「眠いわけじゃない。ただアクビが出るだけだ」
『…ふぅん?………じゃ、これ口に入れときな』
アクビの余韻で開いた口にころん、と何かを転がされる。
「…ん……?…む、!?」
『金平糖だよ。俺の国のお菓子。甘〜いでしょ』
初めて口にした甘味に、思わず目の前の顔を見上げて一生懸命頷く。
その日から手土産はコンペートーになった。
去り際にナツが近付いて来ると、味をしめた口が勝手にかぱ、と開く。
ナツは苦笑しながら僕の口に甘味を一粒落とした後、『また明日ね。』と頭を撫でて帰っていった。
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補足
塊 かたまり
赴いた おもむいた
歪めて ゆがめて
不躾 ぶしつけ
瞼 まぶた
余韻 よいん
撫でて なでて
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第1話
https://nana-music.com/sounds/0608133c
第2話
https://nana-music.com/sounds/060fdb36
第3話
https://nana-music.com/sounds/061bd16b
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(以下雑文)
もし読んで下さるというお優しい方がいらっしゃった場合に備えて言っておきます。
ギリギリです。
ものすごーくギリギリです。
毎回一応自分でも声に出して読みながら尺の調節をしているのですが、今回も例に漏れずギリッギリでした。
いやしかし連続で台本投稿はすごい。すごい!!(拍手)
途中で場面と視点が変わっております
前半はナツ視点、後半はイェナイ(仮)視点
やっっっとこさタイトル回収が出来そうな予感。
毎回台本始まる前に僕の一言が入るからアホっぽいのでは!?と気付き今回はこのような形にしてみました。
結局雑文で好き勝手喋ってるので同じなような気がしますけども。
沢山見てほしい気持ちを込めて試験的にタグを追加…
#台本 #朗読 #声劇 #朗読台本 #声劇台本
#おまけsound #拍手返します
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