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♦️最近、新しく日課が出来た。
♦️「おはよう」
⭐️「あらおはよう」
♦️「今日はいい天気だね」
⭐️「そうね、日差しがここにも差し込んできているわ」
♦️「お茶会日和だね」
⭐️「あら、嫌味?」
♦️「はは、ごめんごめん」
♦️肖像画の女の子。名前は知らない。教えてくれない。
寮の談話室にこんなものがあるなんて知らなかったんだけど、
明るくて、気さくで、彼女の紺碧の瞳を見つめていると、ずっと話していたくなる。
⭐️「でも、たまに思うの」
♦️「何を?」
⭐️「私も友達と自由に外を歩いてみたい」
♦️「それは」
⭐️「できないことは分かってる、どうせ私は……」
♦️「そんなこといわないでよ」
♦️「……俺が出来る事なら何でも協力しちゃうし?」
⭐️「アナタは、優しいのね」
♦️「そんなことないよ」
⭐️「そうなの?」
♦️「そうだよ、それと」
⭐️「それと?」
♦️「俺たち友達でしょ?」
⭐️「ふふ、そうね、ありがとう」
♦️彼女はそう言ってにこりと微笑んだ。
柄にもなく、主観的な励ましをしたのは、
彼女との雑談の時間が存外気に入っていたのか、
もしくは……
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