
苗場2001 その2
#ことのはライブレポ No.11「タキシードレイン」 きらきらと、しんしんと粉雪が舞い降りるように.. 白いライトが壁中に反射しています。 会場の天井中央のミラーボールがゆっくりと回り始め.. 「なぜこんなにも..」のあたりのコーラスがやるせなくて、聴いていてなんだか泣けてきそうでした。 ラスト..ユーミンは白く輝くアーチの中にしずしずと消えていきました。 後姿の輪郭がライトでぼやけるのがきれいでした。 コーラスの声が..そして音が、ひときわ盛り上ったかと思ったとき あの、ブラスの音!! No.12「Glory Bird land」です。 衣装を変えてユーミン登場 とっても豪華な着物のような、朱に金と青銀の縫い取り刺繍、鶴みたいなのもあったと思います.. でできた襟付きのパンツスーツ インナーは黒か深緑のラメ?の襟なし やはり、なんとなくアジアのような..エキゾチックなイメージでしょうか? もう、会場中、興奮のるつぼという感じでした。 曲の要所要所での決めのポーズとライト、そして、勿論音とのバランスが絶妙で、かっこいい!! ほんとうに、一瞬の沈黙と暗転の後、あのリズムの刻み かおりんがライトアップされたっけ? パーカッションの音が闇を引き裂いていくって感じ?? No.13「恋の一時間は孤独の千年」です。 あ、よく見たら、かおりんのスティック、光ってる。 わお、なんか、胃袋?ふぐ?みたいなの振ってる。 えーと..そういう形のものの回りに格子模様の網がかぶさっている.. 網が、えーとたぶん小さな粒でできていて..振ったら、音がなっていたのだと思います。 コーラスの声もすっごくよく響いてる。 ステージ中央で歌い、踊っているのは、確かユーミン1人なのに..そうは思えない。 熱気がもう。最高潮?!という感じに盛り上っていき あ、ホイッスルがピーッ!!って 「もっと熱くさせます!」って、ユーミンの一声 続いた曲が No.14「真夏の夜の夢」 めまぐるしく、色とりどりに変わるライト 黄色にピンクに緑に紫.. 間奏での白のハレーション.. 4回目のMC 「いつもなら、ツアーがもう始まっていて、苗場はその合間にあるんですが 今年はアルバムを、現在作っていて、6月に発売 もう曲はできあがっていて歌入れがまだなんだけど 今度は全部で14曲くらいになりそうです。楽しみにしていてくださいね。 で。ツアーが7月から。ということで、メンバー全員苗場をのびのびと楽しんでいます。」 「この1年..ウリナリとのカウントダウンでの、ミレニアム そしてオリンピックイメージソングのパートナーシップ NHKドラマの主題歌、そしてウンナンのホントコ!未来日記のテーマソング 三菱ミラージュのCMの曲..とTVがらみの仕事が多くて.. 今も4月から始まるドラマの主題歌を作っているのですけれど..」 「次は、その未来日記から..」 No.15「幸せになるために」 客席のどよめきがさーっとひいていき、しん..とした水面のような空気の中を流れ出す声 少し、かすれ気味にも思えるけれど。ただただ、まっすぐに、すなおに心に届く声 「明日になればあなたに会える。そう、ただそれだけのために もっと素直に、もっとやさしくもっと強くなろうとしてきた」 過去形なんですよね。だけど してきた..”のに”ではなく してきた..”から” ”今は?””今日からは?””明日は?” ”もっと、幸せに..なる” 別れを歌った曲なのに 今、目の前のユーミンの歌、聴いていて なんで、こんなに..せつないのに.. 心のどこかが、たしかに”しあわせ”を感じる。 じん..と胸にしみいっていきます。 ほんとに、泣きそうになりました。 でも、すぐに、またわーって?! イントロの始まりとほぼ同時にステージ奥中央が白く照らされて アラビアンナイトに出てきそうな装束の女性が二人 曲は No.16「満月のフォーチュン」 ユーミンが歌いだすと、ステージ中央に出てきます。 二人が向かい合い、交差しあい、アラビア風のダンスをユーミンの後ろで踊ります。 両手を胸の前で合わせて、正面を向いたまま、片足を高く振り上げたり ユーミンにお腹を向けて、大きく身体を後ろへそらしたりしても、ひとつひとつの動きがぴたっと止まる。 全然ぐらつかない。すごい.. 間奏部分では、ユーミンも一緒に踊ります。 ひじを上に下に、ほぼ直角に曲げたりのばしたり 手のひらを上に向けたり下に向けたり カニ歩きのようなステップも妙に曲に、衣装に..合っています。 2回目の間奏?では、ダンサーの二人がステージ左右の花道へバレエのジャンプをしながら懸けていき 戻ってきました。 まとっている薄物がふわりとまってきれいでした。 そして、もう、ラストも近い?怒涛のように始まる 次の曲は No.17「September Blue Moon」 たしか..ここで初めて?だったと思います。 コーラスの3人が前に出てきます。 「君は~」と歌いながら、ぴょんぴょん飛び跳ねながら 片手を大きく振るティナさん、ゆかりん、今井君 ステージの端から端へ。ユーミンも走り回ります。 近くのお客さんは思い切り手を振るし差し出すし いやはや、ほんまに..えらい盛り上がり..!! メンバー紹介 そして、なえばの定番!! No.18「ブリザード」 蒼い闇の中で、ミラーボールが回転の速さをどんどん増していきます。 壁に踊る光の粒子は残像が線になって残りそうなほど ステージ床面からも 白、青..まばゆい光の半円 ユーミンは最初、黒いシルエットでしか見えなかったです。 ブリザード、ブリザード.. あのフレーズとともに ステージと客席が一体となって波打ちます。 ユーミンの姿は揺れる幾千?(は言い過ぎだけど)の腕の間で、ほんとに最前列でもなかったら見えないと思うけれど でも、いいの!!そんなの?! アンコール アンコールで、最後の衣装替え あらわれたユーミンは緑系の斜めの縞模様の.. えーと、襟は立ってたかな?ノースリーブで、身体にぴったりフィットする生地とデザインの服 少し、ラメは行っていたと思う。 下は、黒のミニスカート?短パン?かな そして、曲は No.19「Downtown boy」 腰に両手をあてて、小刻みに踏むステップ。 後ろ向きに歩いてるパントマイムみたい。 ステージの端から端へ 近くへ来た時には、もう、腕がライトで光ってる。 汗..すごいのが分かる。 でも、すごくのってる、表情がはじけてるのも分かる。 ちょっと..お化粧は崩れてきていたかな?? ライトが明るかったのでよく見えた?! あれ、ライト、少し、暗めになったかな?と思ったら ター タタ タッタター あのイントロのキーボードの刻み!! そして、ドラムの音! No.20「恋人がサンタクロース」です。 なんか、めちゃ、ドラムの音が響いてました。 もう、パワー全開って感じです。 スピーカーからじゃなく、聴こえる..というよりは空気の振動が肌にじかに伝わってくるみたい。 どんどん!!って うわ。たとえ耳をふさいでもダメ.. なんか、身体がしびれてきそうでした。 「昔となりのおしゃれなお姉さんは」の後 「今夜..」タタン!のところ 「つむじ風追い越して」の後 も。みなさま、ステージでも客席でも ジャンプしまくり?! ダブルアンコール 「本邦初?!の古い曲です..」と始まったイントロは No.21「水平線にグレナディン」 海の底を漂っているような.. 蒼いライトの帯の中を、白く雲のようにただよう光が、見えた気がしました。 その中でユーミンの姿は、時に半分が、時にほぼ全体が、黒いシルエットになります。 ふっと首をかしげた瞬間にその表情が影の中から見えたり 音が、言葉が、いえ、それだけではない何かが ユーミンから、ステージから、わたしの中を、客席を伝わっていった。静かに..満たしていった。 そんな気がしました。 トリプルアンコール あ、メンバーのみんな、苗場Tシャツ着てる!! デニーソワ姉妹まで。かわいい! で。ひえ!ここで、まだ躍らせるの..?!の、曲は No.22「Destiny」 あの..その..3年ぶりくらいのスキーで 日頃から運動不足で かなり、疲れて?!いたのに 最前列だし、スタートからはじけまくって 座ったの、リクエストコーナーだけだったんです.. もう、しんどいのに なんか..ユーミンに見えない糸で操られている人形の気分 へとへとなのに、もう、限界まで高く! 腕は振り上げるわ。人より高くとジャンプするわ。 でも。それが楽しい..! ラスト。メンバー全員で手をつないでお辞儀して 去っていく姿に まだまだ興奮はおさまらず テトラアンコール No.23「卒業写真」 あは。残業ペア(ユーミンと武部さん)だ。 「ありがとう!!」って、おじぎするユーミン 「みんなの顔が、ここ苗場ではほんとに近いからほんとにいっぱい元気をもらっている気がする。」 そんなこと、言って.. いつまでも聴いていたかった。 何度でもリピートさせたかった。 でも 「とびっきりの輝く時間を、ありがとう。ユーミン」 ステージの袖へ引っ込む直前まで 客席を見て笑顔で手を振っていたユーミン すっごく、いい表情していたなあ。 ほんまは、汗だくで、お化粧もくずれてるはずなのに きれいだったなあ。 ”終わっちゃった..” さみしくもあった。でも とっても楽しかった。しあわせだった。 へとへとになったからだと、まだ寝付けそうにない幸福感、充実感でいっぱいの心とを持って ちょうど日付が19日にかわろうとする頃.. ブリザーディウムを後にしたのでした。 ~全体の印象~ 毎回ステージと客席の形は変わるようなので、今回はじめての私にはよくわからないけれど この広さ(というか狭さ)と近さはすごい。 私の地元は大阪では、フェスでも3000人近く収容できるのに この苗場は、あの広さに1000人ちょっと?収容しちゃう。 初ユーミンとなったDSLKが、今までで最初で最後のアリーナ 「あー、もー、いすの上に立ったろうか?!」 と思いながら見ていた私は それ以来”スタンド派”だったのですが でも、ここでなら たとえ一番後ろで、ずっと立ちっぱなしで ユーミンの姿がまったく見えなくても (いくらなんでもリクエストコーナーなら見えると思うけれど) ”かまわない!!” 同じ空間で、音を、声を、空気の振動?? その存在を感じているだけで ”も、いい。満足!!” そんな気がしました。 ~~~~~ この当時は、まだ、整理番号制 ホテルの通路を長い列がもう開演1時間くらい?前から伸び始めて 係員に複数の入り口から案内される席はベンチ どの入り口から入るかで、番号が若いからといって前とは限らず おしくら饅頭状態で・・そうなんだなぁ・・ほとんど立ちっぱなしだったんだ・・ 段差もまったくなかったし 踊ったし・・ 半そでTシャツで、終わったら汗だく でした。 今は、私も?!たぶん、ずっと立っているのは無理・・だし 空調も良くなったかな? 今回は、かなり終わりの方まで、半そでの上にひじ丈の上着を着ていました。 でも後半、立ったと同時に上着は脱いで、終わったら、少し汗ばんでました。
