第2話 双子Live!!《🛍💍編》
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第2話 双子Live!!《🛍💍編》
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💍レイナSide
今日はこの世界では初めての、お姉ちゃんとふたりでのライブ。
元の世界でのライブを合わせても、お姉ちゃんとふたりのライブは半年ぶりだ。
あたしたちの後はリカとミユのライブ、そしてその後はモモとリリのライブと続く。
トップバッターだし、お姉ちゃんとだし…たくさんがんばらなきゃ!と自分を鼓舞していたのだけど…、もうすぐ本番の時間なのに、緊張で手が震えちゃって靴の紐がなかなか結べない。
早く準備を終わらせないといけないのに!
🛍「レイナ!そろそろ出番よ。準備はできたかしら?」
💍「あっ…も、もうちょっとで終わるから待ってー!」
🛍「できるだけ急ぎなさいよ?」
お姉ちゃんは仕方ないわね、と言う顔をしてあたしを待ってくれている。
すごく申し訳ない気持ちになりながら、必死に手を動かす。
…お姉ちゃんは努力をして完璧になった。
昔はお姉ちゃんも緊張する度手が震えていたのに、完璧になってからは一切そういった素振りを見せなくなった。
大好きで尊敬しているお姉ちゃんの隣で歌えるのは嬉しいけれど、あたしなんかが隣にいて大丈夫なのか心配になる。
だめだ…全然紐が結べない。
🛍「レイナ、手を退けて」
ずっと苦戦しているあたしを見かねて、お姉ちゃんが屈んで綺麗に結んでくれた。
💍「お姉ちゃん、ありがとう…!」
お姉ちゃんはいいのよ、と笑うとあたしの手を取って立ち上がらせてくれた。
💍「…やっぱりお姉ちゃんはあたしにはもったいないお姉ちゃんだなぁ」
ボソッと零すと、お姉ちゃんは首をかしげた。
🛍「?何か言った?」
あたしは首を振ってなんでも!と笑った。
あたしはお姉ちゃんとは釣り合わないなとか、お姉ちゃんの隣にいていいのかなとかは、今は考えちゃダメ。
嫌なことは全部忘れて、堂々とお姉ちゃんの隣に立って、最高のライブを届けないと!
💍「お姉ちゃん、頑張ろうねっ!」
🛍「ええ、行きましょう」
絶対に、お姉ちゃんにふさわしくない妹と言われないように。
Next⇨ミレイ×レイナ姉妹サウンド
https://nana-music.com/sounds/06151558
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