メモに書いてあった場所は大通りから外れて、
入り組んだ路地裏にあった。
傍からみれば廃墟のようなビル。
まるで、
「まるでオバケでも出そうだね。」
「ねえ!言わないようにしてたのに!」
でもここで怖気づいてたってしょうがない。
帽子を取り返すために、頑張れ私!
コンコン
「ごめんくださ〜い…?」
インターホンの様なものが見当たらなかったため、
扉を叩いて声を掛けてみた。
すると、しばらくして水色の髪の子が顔を出した。
「お客さんだ!!!!!」
「えっ」
「みんな〜〜!お客さんが来たよ〜!ほら、入って入って!」
手を引かれるまま中に案内されると、
そこには黒髪の子と藍色の髪の子がいた。
「いや〜、シジミンが騒いじゃってごめんね。
お客さんが来るのなんで久々だったからさ。」
話を聞けばここは相談事務所のようなものだという。
外から見れば人が住んでるようにはみえなかったけれど、
室内は案外普通で、ここで生活しているようだった。
そして、見渡してみてもあの白髪の子は見当たらない。
「あ、あの、ここって3人だけなんですか?」
「いや、まだ他にも何人かいるけど…」
「私、帽子を拾ってもらって、その…ここに来るようにって言われたんです。」
「え?!そうなの?でも今日は誰も外に出掛けてないはずなんだけどな〜。」
「うんうん、ボク達はここにいたし、シグちゃんたちもまだ寝てるんじゃないかな?」
「でも僕らの基地を知ってたんだよね。前に来たお客さんとか?」
「ねえ、その子ってどんな感じの子だったの?」
水色の髪の子に聞かれた。
「うーんと、10歳ぐらいのおとこの子で、白髪で瞳が真っ黒でしたね…」
「え…?」
目の前の水色の髪の子が信じられないと言いたげな声を出した。隣の藍色の髪の子から笑顔が消えた。それまで黙ってた黒髪の子が顔をしかめながら口を開いた。
「そいつはゴン。」
ゴンくんっていうのか。
やっぱり知ってるんじゃない、大人を揶揄うなんて、ドッキリ成功なんて言って出てくるんだろうな。なんて思っていた私に、続けて言われた言葉は想像してないものだった。
「___8年前に、すでに死んでる。」
________________________
本家様
【https://youtu.be/oh9UGmqtdMg】
お借りしたキャラメーカー様
【https://picrew.me/image_maker/947708】
1️⃣【https://nana-music.com/users/10086520】
2️⃣【https://nana-music.com/users/1798429】
3️⃣【https://nana-music.com/users/2000736】
4️⃣【https://nana-music.com/users/8093415】
5️⃣【https://nana-music.com/users/8705106】
6️⃣【https://nana-music.com/users/8592875】
7️⃣【https://nana-music.com/users/9416315】
8️⃣【https://nana-music.com/users/9565679】
#じん #自然の敵P #チルドレンレコード #カゲロウプロジェクト #カゲプロ #アンノウンプロジェクト
コメント
まだコメントがありません