【声劇台本】蝉時雨
○:●: BGM:桜鬼 台本:明烏
【声劇台本】蝉時雨
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(過去)
○「そなた、名をなんと申す」
●「名前なんて、無い」
(現在)
●「殿!…ご無事ですか!」
○「大事無い。西の守備は!」
●「数に押されお味方苦戦!」
○「東から援軍を回すよう急ぎ伝えよ!」
●「それが…っ、東は大将が討死に、総崩れと」
○「何だと…!?」
(過去)
○「そなたはもっと笑え」
●「笑うって、どうやるんです?」
(現在)
○「…どうやらこのまま城と運命を共にすることになりそうだな」
●「何を弱気な!私が恩義をお返しするその日まで、
殿は死んでも死んではなりません!」
○「ふっ、そなたは難しいことを言う…
ならば、この地獄を共に足掻いてみるか!」
●「地獄の果てまでも!」
○この戦況が覆ることは無いだろう、だとしても
●例えこの身が裂け、手足がちぎれても
○此奴だけは
●殿だけは…!
●「殿!!!」
(少し間を置く)
○咄嗟に、名を叫ぼうとした。
だが、喉は張り付いたように動かなかった。
____そう、此奴に名は無いのだ。
○「この戯け!!
死んで返せる恩義などあるものか!!!」
●「殿、もっと笑え…ですよ…」
○映画「蝉時雨」
●2019年8月公開
○「生まれ変わったその時は、きっと名を呼んでやる…」
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