空想フォレスト
じん 自然の敵P
空想フォレスト
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Rustica🕊サキ
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Faust🕯斜庭
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🌙.*·̩͙
🕊夏風がノックする
窓を開けてみると
何処からか 迷い込んだ鳥の声
🕯読みかけの本を置き
「どこから来たんだい」と笑う
目隠ししたままの 午後三時です
🌕世界は案外シンプルで
複雑に怪奇した 私なんて
誰に理解もされないまま
🕊街外れ、
🕯森の中、
🌕人目につかないこの家を
訪れる人など居ない訳で。
🕯目を合わせないで!
固まった心、一人ぼっちで諦めて
目に映った 無機物に
安堵する日々は
🕊物語の中でしか知らない
世界に少し憧れることくらい
許してくれますか?
🕯淡々と流れ出した
生まれてしまった理不尽でも
🕊案外人生なんで。
私の中じゃ。
🌕ねぇねぇ、突飛な未来を
想像して膨らむ世界は
今日か明日でも
ノックしてくれないですか?
🌙.*·̩͙
sound🎶 https://nana-music.com/sounds/05839ca3
🌙.*·̩͙
「僕は、僕を憐れむこの世界が嫌いだ」
孤独に安息を見出していたくせに、とツッコミを入れるものはここにはいない。そうだろう? 時計塔へ向かう途中で落ち合った、少し前に別れたばかりのもう1人に問いかけると穏やかな笑み。
「えぇ。そのせいでクロエをひとりぼっちにしてしまいましたから」
孤独を隣人と認めながら、喧騒を愛すことができると、他ならぬ当人たちから十分すぎるほど教わった。
「世界への反撃といこうか」
前を見据えたファウストにクロエが吹き出した。
「シノとヒースも同じこと言ってたよ、それ!」
「ヒースがか?」
「恥ずかしいな……でもシノを返してもらわなきゃいけないから」
軽やかな笑い声が夏空に響いた。
「その前に、僕たちと同じように孤独と肩を並べる人達に会いに行こうか」
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