夕景イエスタデイ
じん 自然の敵P
夕景イエスタデイ
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Shylock🍷修行僧
https://nana-music.com/users/9942227
Murr💍迷ヰ猫04
https://nana-music.com/users/6609263
🌙.*·̩͙
🌕注ぐ太陽浴びて 楽しげに
💍はしゃぐ人の顔を
🍷睨みながらに 横切っていく
🌕徹夜明けの朝で
🍷腹が立って 憮然な私の目を
避けた人の先に
💍「おはよう」
🌕って言って 伸びをする
💍寝癖立ってる
🍷あいつが立ってた
💍気がついたら
🍷目が合う様な
🌕淡い恋だなんて 興味も湧かないな
💍だけど なんでだろう
顔を見れない
🍷「関係ないよ、だって・・・あぁ、腹が立つ!」
💍見つけた太陽 睨みつけて
高鳴った胸に 蓋したって
🍷この感情抑えられないな 気持ち悪くって
なんだろう 変な気持ちだ
💍wow wow wow
態度が顔に出ちゃって
謎に緊張しちゃって 声が裏返った
🍷「この状況もう分かんないよ!頭にくる!」って
🌕なんだか 馬鹿な私だ
🌙.*·̩͙
sound🎶 https://nana-music.com/sounds/03a9f159
🌙*゚
「おはようシャイロック! 今日の気分はどう?」
「あなたと朝から顔を合わせることにならなければ、良い朝でしたよ」
ぴょんと跳ねた寝癖をムル本人ごと抑えて、シャイロックはひとつ息をこぼした。夏休み明け、久しぶりの登校はそれなりに憂鬱を纏っている。身体を容赦なく刺す朝日は、その空気を焼くにはやや弱いようだ。
休み明けの朝特有の、独特の苛立ちを押し込めて目の前の笑顔に微笑みかける。
「なにか御用ですか? 私でよければお手伝い致しましょう。……さすがに、生活態度の悪さは庇えませんが。」
言って、ムルの横をすりぬける。学級委員である以上、朝から仕事がたくさんあるのだ。それが甘えであれど、猫のような彼に構っている暇はない。
「ねえシャイロック! 俺のことどう思ってる? 好き? それとも嫌い?」
「ただのクラスメイトに好きも嫌いもありませんよ。……ああ、でも。新学期の教材を運ぶ手伝いをしていただけるのならば、好きになるかもしれませんね」
背中に張り付いてきたムルを剥がして、叱るように鼻をつまむ。ぎゅうとひときわ強くつまんで、パッと指を離した。一瞬だけムルの額に寄った皺も、同時に消える。
ムルは、今度は正面からシャイロックに寄った。鼻先が触れ合うほど近い距離で不敵に笑う。
「嘘だね! きみは俺のことが好き! でも同じくらいに憎く思ってる。好きで、嫌いで、だから厄介なんだ」
「……?」
そんな感情を抱くほど同じ時を共有しているわけでは、ない。授業を質問攻めにして中断させたり、夜の屋上に忍び込んでみたり。なにかと問題行為の多いクラスメイトを、早々に匙を投げた教師にかわり叱ったり窘めたりしてきただけだ。数ヶ月にわたるそれらは厄介でもあったが、嫌うには楽しい刺激の数々で。でもやはり、愛憎交々と評するにはあまりにも短い。
あまりにも短いはずなのに。
「ねえ、自分の記憶と気持ちを弄られて、学生やってる気分はどう?」
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