声劇 裏側の世界 (女性ver.)
台本:あいざわ 読み手:音楼
声劇 裏側の世界 (女性ver.)
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_あーあ。なんか疲れちゃった。
...なにその顔。驚いてるの?
まあ当然よね。
突然鏡に映った自分が
話しかけてくるんですもの。
でもなんか嫌だわ。
自分が驚いてるみたいじゃない。
私はそんな不細工な顔したくないし。
まあいいわ。つまり....
私は貴方で、貴方は私。
私は鏡の裏側の貴方ってこと。
正直に言うと、貴方が気に入らないの。
貴方を真似ながら、ずっと思っていたわ。
なんで貴方の方が表なのかしら?
表の世界に従うのが、鏡裏の世界の常識。
私が見る貴方は、
目に光が無くて暗い顔ばっかり。
私も同じような顔になるしかないじゃない。
そんなんだったら、
私が表に出たほうが上手くやれるわ。
....ねぇ、貴方にとっても、
悪い話って訳じゃないでしょう?
だって、貴方言ってたじゃない。
「消えてなくなりたい」って。
「こんな自分いらない」って。
_だったらその身体、私に頂戴よ。
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