京の夕暮れに。【朗読】【和服】【台本】【声劇】【物語コンテスト】
読み手『楸騎』 台本:宇迦 BGM:みわたか様
京の夕暮れに。【朗読】【和服】【台本】【声劇】【物語コンテスト】
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30回近く録り直してるの笑うw
滑舌と頭の回らなさがw
夏、夕暮れ。
風鈴の音(ね)が遠慮しがちに、そっと鳴る窓辺。
昼間の湿った熱は何処(どこ)かへ帰り、
晩の涼風(すずかぜ)が優しく入ってくる。
ベランダの扉をカラカラと開き
飲みかけのサイダーを片手に、外へ出た。
目の前に広がるのは、
川床(かわど)を構えた料亭が立ち並ぶ、鴨川の河川敷。
橙(だいだい)のぼんやりとした灯(あか)りが
京の夏の夕暮れを、より一層 美しく仕立(した)てている。
普段は観光客で溢(あふ)れかえっている三条大橋(さんじょうおおはし)も
人は絶(た)え絶(だ)え。
とても静かで、この街の本来の姿を見ているみたい。
心做(こころな)しか、平和にさえ感じた。
河川敷をまばらに歩く人達をながめていると、
綺麗な蘇芳色(すおういろ)の羽織を纏(まと)った和服の男が居た。
ぼうっとその人を見つめていると、
男はこちらを振り向きこう言った。
『明日、アンタ来はるの、待ってんで』
はっと我に返ると、そこに男はもう居ない。
私はマンションの4階なのに
何で聴こえたんだろう。
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