🍜全員
(柚利)
遠回りの近道と 廃り 果てた線路
湿った手を掴んだまま 速足で進む
(久遠)
互い違いの畦道が 水みたいに揺らいで
蝉の音を暈したまま 立ち尽くしていた
(心羽空)
夏が昨日を 通り越して行く
草の匂い 俄雨の温度 混ざり合ったら
🍜僕らが今日まで 知らない日々は
数えきれない 鱗雲の奥で 確かに呼んでいる
(心羽空)泥に塗れた 僕の手を拒む様に
(柚利)「難しい」ってはにかんだ
(久遠)君と僕とじゃ違うから
🍜
だんだん目が回って 夕暮れが燦々
空に散って行った
(柚利)思い出す程に言葉が出なくなるのは何故?
🍜
道連れに賛成なら笑って
疾っくに遠く離れた 君はただ
(心羽空)見たことの無い色に染まった瞳で
(久遠)あぁ、瞬きの一つもしないまま
🍜大人なんかには解らない色を見ている
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