朗読台本 白くなる
朗読:春瀬 麻桃香 台本:ねろ 伴奏:おちゃ 様
朗読台本 白くなる
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⚠️ 春瀬様専用台本
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病気で床に臥せっている子が死ぬ間際に思うこと。
それは酷く悲しいものだった。
羨望って感情なのでしょうか。書いてから思いました。
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薔薇の花がひとつ、ふたつと散っていくように
私の感情も最近、少しずつ消えていく
真っ白なこの世界で、このまま一人朽ちていくのだろうか
お母さん、お父さん
私を産んでくれてありがとうなんて、言わないよ
だって、いつも醜いものを見るような目をしていたから
私だって、好きでこうなったわけじゃない
なのに、こんな扱いされる意味がわからない、わからないよ……
あぁもう、最期くらい安らかな気持ちで逝きたいのに
こんなんじゃ台無し
はぁ、死にたくない
未練ばっかだけど、まあこれでもいいよね
さようなら、次は私も幸せになりたい、な
最期に残った感情は、羨望__
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
補足
小さい頃から病気なこの子は親からも既に見捨てられています。
では、今まで何処で育ったのか、それは病院です。
また、感情豊かだと思うかもしれませんが、既に怒りや憎しみ等はないです。この台本で表しているのは呆れ、絶望、諦め(?)、羨望です。
#朗読 #声劇 #切ない #儚い?
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