【二人声劇】ほんのささやかな夢【台本】

「」×『』

「庭付きの家に住んで デカい犬と遊ぶのが夢だったんだと」 『ふうん』 「その夢は 他のイイ男を前にしたら跡形もなく消えたけどな あとに残ったのは住宅ローンだけで 犬はあいつが連れてった いっそ笑えてくる」 『…ねえ、大学からずっと腐れ縁の私から提案』 「なんだよ、藪から棒に」 『その住宅ローン、半分払う人がいたら 楽なんじゃない？』 「…は？」 『奥さんいなくなって 残ったのはローンと、一人で住むには広すぎる家 左薬指は寂しげだけど 一生の誓いをたてるとか、もう無理でしょ』 「…まあ、あんなのは…もうごめんだな でも、一人で生きていけるほど俺は強くないんだよな…」 『…私がずっと独身だった理由、知りたくない？』 「っ…え？」 『顔も悪くないし 貯金もコツコツしてるんだけどねぇ』 「それって、おまえ、その」 『私の夢は『大事な人のそばでコーヒーを飲む休日』なの どう？家や犬より、お手軽じゃない？ アンタの夢…私ができることなら、叶えるわ その代わり、そうね （クスリと笑って） 私専用のマグカップを買ってよ、なんてね』 rito様の素晴らしいピアノ、お借りしました。 本当にありがとうございます。 ずっとあたためていたおはなしでした。 声で彩ってくださる方がいるなら、こんなに光栄なことはありません。 どうぞ、よろしくお願いします。 だいぶ投稿にあいだがあいてしまいました。 皆様梅雨時、体調ご自愛ください。 #声劇 #台本 #2人声劇 #掛け合い #mitagraph #ピアノ #BGM #切ない #悲しい #rito #P50