朗読台本「Farewell」
BGM haruki様 台本 猫猫権左衛門
朗読台本「Farewell」
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どなたでもご自由にどうぞ。
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それはまるで
蝶の羽ばたき
世界に
さざなみのような
風の隙間を残して
去っていく
砂時計の砂粒が
硝子で出来ていたら
きっとこんな風なのだろう
昨日から今日へ
流れていく時間は
どこにも残らず
次々と砕けて消える
ひっくり返しても
ひっくり返しても
帰ってこない
空っぽの容れ物の上辺を
そっと撫でる度に
ただ
過ちに気づくのだ
そしてそれは
夜の帳を湛えた泉のよう
覗き込んでも
底は見えない
ベロアのような光沢で
水面を覆いながら
ひたすらに
深く
深く
心を沈めていく
『それ』とは
何か
それは
ただ一言の
「さようなら」
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↓↓↓※本編とは関係ないよ!!
では作者の感想を。
もう今回は、BGMを聞いて浮かんだ情景を文字におこすっていう事をした作品です。
普段は台本書いてからそれに合うBGMを探すんですけれど、まあ、たまにはいいなと。
なんていうか、空っぽな寂しさを感じさせながら、同時に美しくもある、そんな台本を目指しました。
よかったら演じてみてね🍮🍮
では、次の作品で。
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