【パーソナルストーリー】3-☁ Sing your own past
𝑀𝑖𝑥 𝐶𝑜𝑙𝑜𝑟 𝑃𝑟𝑜𝑗𝑒𝑐𝑡
【パーソナルストーリー】3-☁ Sing your own past
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▹▸ 『これが私の、新しいスタートライン。』
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〖プロローグ〗☁神木 紗菜
___歌うことは嫌いじゃなかった。
ただ、怖くなった。
あの一言で、些細な一言で、
私は、人前で歌うことを避けた。
___でも、私は負けたくない!
そんな弱い自分に、怖がる自分に負けたくない
だから、私は歌い続ける。
_____だから、お願い。
『私の歌を笑わないで』
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〚海澪ストーリー 紗菜視点〛
〚教室〛
___歌う曲かぁ〜んー
🐳「紗菜は歌う曲、決まったの?」
___まぁ、歌いたい曲はあるんだけど、少し迷ってるっていうか....海澪は?
🐳「私は....まだ。.....私、音楽は好きだけど、特に好きな曲とかないから.....」
____あーそのタイプかぁ....参考になるかは分からないけど、個人的に好きになる基準は歌詞か曲調の二択。
🐳「歌詞と、曲調?」
____そう、私は前者の方なんだけどね?自分が共感出来るような歌詞とかがあると好きだったりするかなぁ...悩んでる曲もそれだしね....後者は、リズムとか音楽の雰囲気で好きになるパターン!
ふと口ずさむ曲とかはこっちに入るかも!
そう、私があの曲を好きになったのもそれが原因だった。
たまたまおすすめに流れてきた曲を聞いて、私の頭の中に残ったのは『僕の歌を笑わないです
そんな歌詞だった。
その時から私はその曲を好きになった。
そして辛い時、苦しい時、この曲に何度も救われた。
🐳「なるほど......」
____今回はソロライブだし、個人的には前者の歌詞で曲を探すのをおすすめするかな!思いを伝えるのにもあってるしね!
🐳「思いを、伝える......」
思いを伝える。私がこの曲を伝うとしたら、
きっとそれは楽しい感情じゃない。
苦しい、辛いそんな感情だ。
それを伝えろなんていいのかな。
.....なんて、おかしいね。
海澪には伝えるのがいいとか言ってるくせに。
.....すっごく矛盾してる。
🌿「....海澪。もう下校時刻。」
🐳「憐....」
____あっ、もうそんな時間でしたっけ!?すみません、海澪ちゃんお借りしちゃってて...
🌿「いや、別にいいよ。むしろ、海澪のこといつもどーも。」
🐳「うん、いつもありがとう紗菜。」
____ふふっ、こちらこそ、仲良くしてくれてありがとうね?海澪。.....それじゃあ、私はこれで!
真城先輩、海憐、さようなら〜!
やっぱりまだモヤモヤするなぁ.....
とりあえずまだ練習室にでも行こうかな....
未矩さんに聞いたら何か分かるかもしれないし
〚みかぷろ練習室〛
☁「.... 灰に塗れてく、海の底..........君の嗚咽が吐き出せない、..............."僕の歌を笑わないで"かぁ....どうなんだろうなぁ.......」
🐕🦺「おはようございますぅ〜.....って、さなな〜!さななも来てたんですねぇ〜頑張りますねぇ〜」
☁「あっ、日和先輩!おはようございます!.....あれ、望愛先輩は一緒じゃないんですね、珍しい。」
🐕🦺「望愛は〜委員会があるらしいので難しいって言われちゃったので1人で来ちゃいました〜.....そういえば、織姉ぇ達は?」
☁「仕事があるから一時抜けますと、置き手紙があって....」
🐕🦺「あっ、そうなんですねぇ〜.....そういえば、さななもれんれんと一緒じゃないんですねぇ〜」
☁「あっ、はい。海澪は憐先輩と一緒に帰っちゃいました。私は....自主練というかなんというか.....ソロ曲で悩んでて......なんかじっとしてられなくて....」
🐕🦺「ソロ曲ですかぁ〜?そういえば日和ちゃんも決めなきゃですねぇ〜さななはどんな曲にしたんですかぁ〜?」
☁「いや、決めたって訳じゃないんですけど......一応、昔から好きな曲があって...でも、その歌詞が結構重めなので、アイドルのライブで歌っていいのか、悩んじゃってて.....」
🐕🦺「なるほどぉ〜日和ちゃんもその曲ちょっと聞いてみてもいいですかぁ〜?」
☁「え?別にいいですけど....でもなんで?」
🐕🦺「日和ちゃん、さななが好きな曲に興味が湧いちゃったんだよねぇ〜」
🐕🦺「.....う〜ん、」
☁「どう、ですか........?」
🐕🦺「うんうん〜このテンポ感、日和ちゃん好きかもです〜」
☁「本当、ですか...?」
🐕🦺「はい〜日和ちゃんはこの曲、好きですよぉ〜......それで、この曲を人に勧めるか迷ってるんだっけ〜?」
☁「違います!!ソロ発表で歌おうか迷ってるって話ですよ!!」
🐕🦺「あぁ〜そうでしたっけ〜なら、全然問題ないと思いますよぉ〜むしろこの曲を歌ってるさななを日和ちゃんは見てみたいですぅ〜」
☁「でも、この歌詞重くって....」
🐕🦺「そんなの関係ないと思いますよぉ〜だって、この曲がさななは好きなんですよねぇ〜?
☁「はい....」
🐕🦺「なら、歌っちゃえばいいじゃないですかぁ!さななが何を歌ったって、誰も文句はいいませんよぉ〜」
☁「そ、そういうものですかね?」
🐕🦺「そうですよぉ〜周りばっかりを気にしていたら自分らしさが無くなっちゃいますから〜なので日和ちゃんはこの曲を歌うことをおすすめしますよぉ〜」
☁「自分らしさ.....それが辛い、苦しいって感情だったとしても、ですか?」
🐕🦺「そうですねぇ〜それもさななの感情なら、さなならしさなのかなぁ〜と日和ちゃんは思いますよぉ〜」
☁「苦しい、この気持ちも私らしさ....?」
🐕🦺「はい〜その気持ちはさななにしか分からない感情ってことだと思いますからぁ〜それに、アイドルだからってそれに合わせないといけないってことはないと思うんですよねぇ〜」
☁「それは、確かにそうですね......」
🐕🦺「だからぁ〜さななもそれに縛られずに、自分のしたいことをすればいいと思いますよぉ〜」
☁「そうですね!」
____アイドルに縛られずに、
自分の好きな歌で、自分の思いを伝える。
辛い感情も、苦しい思い出も全部
私だから。
もう過去に縛られたりしない。
私は、この歌で変わってみせる。
_____これが私の、新しいスタートライン。
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〖お借りした素敵な音源様〗
🏷 #Mix_Color_Project #みかぷろ #みかぷろメイスト
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