【声劇台本】パラレル
演者様のお名前『』「」
【声劇台本】パラレル
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例えば視覚の脆弱性と可塑性、
平たく言うと存在の証明の話
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ある日気がついたこと。あいつは毎日、
もっと言えば毎分、毎秒『違う』こと
そしてそれには『俺だけが気付いてる』ってこと。
名前が違う、髪型が違う、顔が違う、
それでもあいつは、あいつらしい。
「お前は、誰なの?」
『……君は、私を「誰」だと思う?』
その一言で、その日 俺の「世界」は変わった
「ねえ、平行世界って あると思う?」
…………………………………………
『きみは この境界に 挑めますか?』
「」ーー彼女は両手のひらを水平に広げ、
中央へと滑らす
心臓の辺りでぶつかる 寸前
その手は 交わることなく すれ違った
『』ーー存在の証明の話なんだけど。
今この部屋には私と君がいる。
けれど、私がこの部屋を出たら?
例えば視覚の脆弱性と可塑性 みたいな。
壁1枚隔てただけで、
君は私を認知出来ないから証明のしようがない
「おはよ、」
『はよ、今日“2回目”だね』
「…またかよ」
『今日は隣の席じゃないんだね』
「明日は隣のクラスかもな」
『もう一回、もう一回ってあと何回?』
『……気付いたやつから弾かれるんだ
ズレに飲み込まれて きっと』
「なん、それ……待てよ」
『きっと全てなかったことになる!
例えば、ここでキスしてみたとしても』
「だからって、」
『だから それまでに証明してほしいの!
私がここにいるって この世界の存在だ、って。』
『ごめんね、君が巻き込まれたんじゃなくてーーー』
『ーーーーー私が巻き込んだんだよ』
(同時に)
『「パラレルワールドで、離さないで」』
………………………………………………
これは初出しです。
平行世界の話はおれには難しいんですが、
そして見てわかる通り頭が足りなくて成立しないんですが、
一度書きたいと思ってそっと保管していました。
結局見たことある人はあるよなあな台本です。
特に意味は無いので口調や設定は変えてください。
雰囲気で好いてもらえたらめちゃくちゃ嬉しいです。
考察は多分全て破綻するので、雰囲気でお願いします。
大声で言えることはただ1つ、 KEYTALKは良いぞ。
#卯木の台本 #声劇台本
コメント
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- 帰朝 繹こちらの台本をお借りしました。