腐れ外道とチョコレゐト
Puttyel-パティエル-
腐れ外道とチョコレゐト
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Puttyel Valentine🍫
【Sweets】
『Spweet Love』
"Spweet"
SpicyとSweetを掛け合わせた、秘密の合言葉。
甘いだけじゃ物足りない!恋には少しの刺激も必要だと、私たちはそう思うのです。
(ミルクのチョコレートアイスクリームにホワイトチョコレートとビターチョコレートのソースをかけて(勿論原材料はチョコちゃんとパティシエ2人が激選したもの)、トップにはミントの葉をあしらった一見ごく普通のひんやりスイーツ…なのだが、中に山椒の実と七味唐辛子が隠されている。甘さに潜むピリッとした辛みが特徴。)
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
【Lyrics】
🌼風羅
🐹文奈
🍫彩の助
🌼🐹🍫ここだけの話
🌼となりのクラスの先生と
🐹同じクラスのAさんが
🍫マー いけないこと インモラルだこと
🌼🐹🍫噂のたまごが割れちゃって
🌼🐹地下 奥深く
鎖に繋いだ おかしな秘密が
渋谷の駅前で 丸裸のダンシング
🐹「仲間にいれてね」🍫「話に混ぜてね」 🐹🍫先祖代々の伝言ゲーム
🌼流れ流されて健全に
🌼🐹🍫Я らりぱっぱら ぱっぱっぱら!
🌼みんな 唾液まみれのゴシップニュース にちゃにちゃ頬張ってんだ
🐹嗚咽がだんだんクセになり
🍫腐れ外道に ほだされたり
🌼🍫あることないことばっかの
甘い甘いチョコを舐める 嗚呼
🐹真偽はどうあれ 添加物だらけ 美味い餌をあげる
🌼綺麗ごとは嘘くさくて
🍫下世話な蜜が真実でさ
🐹あなたもかい?そりゃ私もそうだよ
🌼🐹🍫安直だね
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
【Story】
「遂にこの時期がやってきたんだぞ…」
「うん、そうだね、私達チョコペアが待ちに待った…」
「「バレンタイン〜〜!!!!」」
急降下するジェットコースターの乗客よろしく万歳をするチョコペアのパティシエ、風羅とそのパートナーであるチョコちゃんことチョコの隣人。部屋中のモノというモノを震わせんばかりの音に、隣でレシピ本を眺めていたきなこペアのパティシエ、文奈がびくりと肩を跳ねさせた。
「うわっ、…びっくりした。もう、風羅もチョコちゃんもいきなり大声出さないでよ」
「ごめんごめん!だって本当に楽しみにしてたんだもん」
ねぇチョコちゃん、だなんて、風羅はテーブルの上の小さな頭を撫で回しながら満面の笑みを向ける。彼女もまた楽しげに応じた。
「そうそう!バレンタインなんてチョコづくしのイベント、僕の為にあるようなものなんだぞ!」
その後も何を作ろうとか、どんな見た目にするかとか、今まで散々練ってきたであろう構想を次々に展開していく2人。残された文奈は呆れたように、拗ねたように頬杖をついた。元々、彼女は冷菓の担当を希望した筈だった。然しながら人数が足りず、結果チョコレート系の担当と合併することと相成ったのである。それがこんな風に2人の世界にのめり込まれてしまってはたまったもんじゃない…
と、口を挟もうとした矢先のことだった。
「ねぇ、文奈ちゃん!確か本当は冷たい系のお菓子希望だったんだよね?何か考えてたこととか無いかなぁっ、あったら是非教えて欲しいんだけど!!」
びっしり書き込まれたノートから顔を上げた風羅が勢い良く文奈に詰め寄り、しっかと手を取る。
「ちょっ、風羅、近」
「おぉ〜、だったらチョコアイスとか良いんじゃないか??ただ甘〜いだけのバレンタインじゃつまんないんだぞ!なー、文奈!」
それに続けとばかりに、握られた手の上にぴょんっと飛び乗っては、犬歯を見せて笑うチョコ。4つの瞳は、これから形作られていくチョコレート菓子、そして他でもない文奈の意見への期待に、きらきらと輝いていた。
「…そう、その通りだよチョコちゃん。OK、一緒にとびっきり良いアイデア考えたげる!文奈さんに任せなさーい!」
どんっ、と胸に拳を当ててみせる。チョコペアは顔を見合わせて、心底嬉しそうに笑った。
かくして、チョコペア・フィーチャリング・きなこのパティシエ 文奈のバレンタインスイーツ作りは幕を開けたのである。
#Puttyel #バレンタイン
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